兄に誘われて、筑波山の御来光登山に行ってきました。
結局、御来光の時間に間に合わず、中腹での御来光となりました。
2月初旬で寒く、睡眠不足の中、よく登ったな~というのが正直な感想です。
この時期の御来光登山は、筑波山といえど山頂付近は凍結し、慎重に歩かねばなりません。
また、凍結した登山道を下山するのは、アイゼン必須はもちろんですが、難易度が上がります。結局、ケーブルカーの運行時間まで御幸ヶ原のベンチで待ちましたが、かなり寒く、待ち時間も長いため、後日発熱(病院行ってないですが節々が痛くなったのでたぶんインフルエンザではないかと)してしまいました。
この時期の筑波山の御来光登山は、氷上歩行技術はもちろんですが、体力勝負でした。
以下、時系列の写真&ブログ記事です。
ブログ記事
早朝2時30分ごろ起床し、兄を迎えに車を走らせ、筑波山神社の駐車場に到着したのは、5:10頃。
既に山頂での御来光が厳しい時刻ですが、取りあえず準備して出発します。
久々のヘッドライト登山です。
ヘッドライトに明かりをつけての山を歩くのは、昨年の富士登山以来でしょうか。
日の出の方向の関係もあり、今回は白雲橋コースを登りました。
もしかしたら、おたつ石コースの方が良かったかも。
睡眠時間が3時間程度で、眠りも浅かったので、もう、眠い眠い。
歩行スピードもぜんぜん上がりません。
その昔、友人と南アルプスの甲斐駒ケ岳を登っった時、睡眠不足で驚くほど元気がでなくて、ヨボヨボのおじいちゃんのようなスピードで何とか登った記憶がありますが、今回も似たような感じになってしまいました。
日の出の時間が近づいているので、むしろスピードあげたいところですが、むしろ牛歩となってしまいました。
真っ暗な樹林帯をヘッドライトの明かりを頼りに登っていきます。
兄と2人だからいいものの、1人だと結構心細いかも。
6:23頃、徐々に空が明るくなり、森の姿が浮き上がってきました。
標高が徐々に上がるに連れて、残雪も散見されるようになりました。
白雲橋コースとおたつ石コースの合流地点に到着し、少しおたつ石コースの階段を降りたところから、橙色に燃える太陽が見えました。
直線的な強烈な光が全身に照射され、かなり眩しく、まともに目が開けられないほどでした。
女体山山頂で御来光の予定が、まさかの中腹での御来光になってしまいましたが、頑張ってここまで来てよかった、そう思わせるような御来光でした。
無事?御来光を拝して、そのまま山頂へ登ります。
筑波山といえば、弁慶七戻りですね!
岩の門をくぐります。
登山道が完全に凍結していて、慎重に登ります。
7時20頃、女体山の山頂に到着。
すると山頂に多数の人だかりで、随分たくさんいるな、団体で登って御来光を見たのか?、と思って近づいたら、どうやら何かの撮影部隊でした。
松平健さんが、山伏の服装で、立っていました。こんな寒いなか、早朝から本当にご苦労様です。
撮影の邪魔にならないよう、すぐに男体山へ移動しました。そのため、この間の写真がありません。
しばらく歩き、7時40頃ようやく御幸ヶ原に到着。
ケーブルカーは9時ぐらいに運行始まるため、しばらくベンチで休憩することに。
タイベックで作ったエマージェンシーチェルトに包まります。
この様子に兄も、写真を見た私も「シュールすぎる」と大爆笑。
防寒着全部着て、兄のバーナー&コッヘルでお湯を作り、なんとか暖をとるも、寒い寒い。
天気予報では外気温-5℃くらいで、ジーーと止まっていますから。
兄には、SOLのエマージェンシーシートを貸し出しましたが、銀の輻射熱がけっこう暖かいと驚いていました。
8:40頃、そろそろ動き出そうか、ということで紫峰杉へ挨拶に行ってきました。
推定樹齢800年。威風堂々と存在していました。
そのまま、男体山山頂へ向います。
御幸ヶ原から男体山山頂までの道は、雪解け水が完全に凍結して氷なっていたため、アイゼンを着用。
低山と言えど、やはりこの時期はアイゼン必須です。
本当は刃が短い軽アイゼン、チェーンアイゼンが良いと思うのですが、私は12本アイゼンしか持っておらずこれを着けました。
氷上の歩行は良いですが、岩場ではガリガリ、刃も長すぎて、足首が捻られてあるきにくかったです。
そうこうしている間に、ケーブルカーの運行時間。
下りの始発はもう行ってしまい、2本目に乗りました。
今日もありがとう、筑波山。
僅かながら梅が咲いていました。
そういえば、筑波山には梅林があり、時期には梅まつりで大賑わいになります。
(今年の梅まつりは2018年2月14日〜3月21日のようです)
土日は駐車場待ちの車で大混雑&大渋滞するかもしれませんので、検討中の方は行動早めがおすすめです。
最後に
今回の筑波山御来光登山は、睡眠不足で予想以上にハードでした。寝不足と氷点下での御幸ヶ原でのケーブルカー待ちが響いて、翌日発熱しました。
(歩行下山の検討しましたが、体力的にきつい&凍結道の下山は難しいので避けました)
御来光登山するなら、最低限しっかり睡眠とれるよう事前の計画が大切(今回は前夜に突然決まった)だと、しみじみ感じました。
参考リンク
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆