明日から上高地のスノーシューツアーに参加することになり、急遽、移動ルート付近になる安曇野の穂高神社を参拝してきました。
穂高神社は、安曇野という海から離れた内陸にありながら、海との繋がりが深い、珍しい神社です。
自宅からはるか遠い場所ながら、過去何度か訪れている、神社です。
御由来
穂高見命を御祭神に仰ぐ穂高神社は、信州の中心ともいうべき 安曇野市穂高にあります。そしてその奥宮は、北アルプス穂高岳のふもとの上高地に祀られており、嶺宮は、北アルプスの主峰奥穂高岳の頂上に祀られています。
穂高見命は海神族 (かいしんぞく)の祖神(おやがみ)であり、その後裔(こうえい)であります安曇族は、もと北九州に栄え主として海運を司り、早くから大陸方面とも交渉をもち、文化の高い氏族であったようです。醍醐天皇の延長五年(西暦九二七年)に選定された延喜式の神名帳には名神大社に列せられて古くから信濃における大社として朝廷の尊崇篤く殖産興業の神と崇め、信濃の国の開発に大功を樹てたと伝えられています。出典:穂高神社
境内図
境内
正参道から見える鳥居。
拝殿(写真左)、神楽殿(写真右)
道祖神
穂高神社の境内には、道祖神が祀られています。
この看板は、穂高駅の前にありました。
安曇野には、男女二神の相対像が83体もあるんですね!
穂高神社の境内にも多数の道祖神の石像があります。
新しいものでは、ステンレス製のものまで。
安曇族
境内には、安曇氏の英雄といわれる阿曇連比羅夫命(あづみのむらじひらふのみこと)が祀られています。
神社HPでは、安曇、看板では阿曇と”あ”の漢字が違うようです。
天地天皇の命により水軍を率いて朝鮮に渡り、百済の王 豊璋(ほうしょう)を助け、663年8月27日 白村江(はくすきのえ)で戦士。穂高神社御船祭りの起りと伝えられている。
と書かれています。
若宮社から少し離れた駐車場側に、阿曇連比羅夫命の像があります。
阿曇連比羅夫命の像が船の上に乗っています。
よくよく見ると、槍に菊花紋章の旗が付いています。
歴史のある神社では、勾玉のような三つ巴がよく見られますが、穂高神社は菊花紋章で至る所に使われています。
調べてみると通常、皇室で使用される菊花紋章の花びらは16枚のようですが、阿曇連比羅夫命の旗の菊は14枚です。
あるブログによれば、これは十四弁葉菊(じゅうしべんようきく)の紋と呼ぶそうです。
穂高神社で使われている菊花紋章と、安曇族の関係について、下記のブログで考察されています。
参考リンク
最後に
安曇野の穂高神社 本宮を参拝し、明日は雪原の穂高神社 奥宮と明神池までスノーシューで歩いていきます。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆