我らのエースクライマーT氏から「美濃戸の八ヶ岳山荘から少し歩いたところに氷爆があるので、そこに行ってみましょう」と提案あり、早速行ってみました。
その場所は、ガイドブックによると”角木馬の氷柱”と呼ばれているらしく、八ヶ岳山荘からたけのこ村へ向かう林道を進んで間もなく現れる急な下り道、左側の斜面を降りた場所にあります。
八ヶ岳でアイスクライミングといえば、赤岳鉱泉のアイスキャンディー、裏同心、ジョウゴ沢、南沢大滝・小滝など有名ですが、どの場所に行くにも1時間以上の登山が必要です。
ガイドブックには乗っているけど、ほとんど登らなくてよい場所に天然の氷柱があるのか、現場に行ってみるまで半信半疑でしたが、現場についてビックリ!立派な氷が並んでいました!
エースクライマーT氏にトップロープの支点を作っていただき、みんなで登りました。
当日は、雨予報で非常に3月並の気温との予報だったからか、他のグループはいなく、貸し切りでした。
昼ぐらいから小雨も上がり、気温も高いため、さほど寒い思いをすることなく、登れました。
ここは、下も広く、ゆっくり休憩できます。氷壁から離れられるので落氷を避けられ、ビレイもし易い。
今回アイス初体験のメンバーのために、左側のゆるい斜面の上部にスクリュー2本で支点を作って練習場を作ったのですが、
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エースクライマーT氏の指導の元、スクリューを回収するために、V字スレッド(アバラコフ)で氷に穴を開け、スリングも回収する手順を訓練しました。
20cmのスクリューで、奥で繋がる用にV字に穴を開けます。
細いスリングを通し、フックで引っ張ります。
懸垂下降後に、スリングを回収するため、ロープ終端にカラビナを付け、スリングの片側の輪にかけます。
この方法で、ロープ長の3分の1の距離まで懸垂下降できます。(左手の人差し指と中指の間の2本で懸垂下降し、最後に右側のロープでスリングを引っ張り回収します。写真のせましたが、実際には上級者の指導のもと実践してください)
V字スレッド(アバラコフ)は、実際やってみるとなかなか難しく、荒れた天候の状況下など、焦りに繋がる精神状況では、なかなか困難だなと感じました。
今日が初アイスクライミングのメンバーも果敢にチャレンジ☆
この場所はトップロープ用ですが、T氏いわく「支点を作る場所が崖で足場が悪い、上から下の様子(どこらへんにロープが垂れるか)もわからない、できれば支点作る場所に行くのに懸垂等のロープの確保があったほうが良い」と言っていました。
もしかするのこのゲレンデは、支点づくりが核心かも、と思いました。
15時頃に撤収しました。
皆、怪我することもなく、安全に登れて良かったです。
また、自然の神秘にも感謝です。
そして、エースクライマーT氏に感謝です。
このブログを見て、行かれる方はぜひお気をつけて。
安全に楽しまれることを祈っています。