登山やキャンプの最終日に雨が降ったりして、テントがベッチャリと濡れたままで解体して撤収する・・・
自然相手のアウトドアなら良くあることです。
雨や結露で濡れてしまったテントはできるだけ早く乾かして保管することをお勧めします。
濡れたテントをそのまま放置するとどうなるか?
濡れたテントを放置し続けると、
- テントに使用されているナイロンやポリエステル、防水コーティング(一般的にはウレタンコーティング)が劣化
- カビが生えて、テントがくさくなる!!!
という結果にいたります。
個人的な経験では数日では大きな変化はありませんが、数週間以上テントを濡れた状態で放置すると決定的なダメージででるでしょう。
ナイロンやポリエステル、防水コーティング(一般的にはウレタンコーティング)が劣化というのは目で見ても判りにくいです。
ところが、カビはすぐわかります。
なぜなら、テントがカビ臭くなるからです。
実は、私自身も登山後にテントを干すのを忘れて数ヶ月そのまま収納袋にしまったままにしてしまったことが1度あるのですが、
フライシートに黒かびの斑点が浮かび上がり、しかも、めちゃくちゃかび臭くなってしまいビックリしました!
せっかく、空気が綺麗な自然界を訪れたというのに、テントの中はカビ臭で充満していました!
寝るときも、かび臭いのが気になります。
その後テントを何度か使用するうちにカビ臭は消えましたが、フライシートのカビの斑点が消えることはありませんでした。
濡れたテントを乾かす方法
濡れたテントをそのまま乾かずに放置していると、いいことありませんので天気のいい日にでもすぐ乾かしましょう!
濡れたテントを乾かす方法は下記になります。
- 晴れた日にテントを設営し、乾かす
- 自宅の物干し竿にテント生地をかけて乾かす
1番の晴れた日にテントを設営し、乾かすのがもっとも早く隅々まで乾かすことができます。
ただし、設置する時間と組み立てる場所があるのなら、この方法をお勧めします。
しかし、アパートやマンション住まいでテントを組み立てる場所がない場合は、2番の物干し竿にそのままテントの生地を干すことになります。
この方法だと、どうしても生地同士が重なり合ってしまい、乾くのに時間がかかります。
場合によっては、途中で生地を裏側にひっくり返すなどの手間が必要になると思います。
それでも風通しがよければ1日たたずに乾かすことができるでしょう。
しっかりとテントを乾かせばテントが長持ちしますし、なにより次に使うときにも気持ちよく使えます(^^)
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆