先月末にキャンプに行く前にモンベル サテライトマルチランプを購入し実際に使ってきましたので、購入の経緯、特徴、実際に使った感想、気になった点などレビューしたいと思います☆
著者PROFILE
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、寝袋・マットの情報を中心としたこのサイトを運営して10年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
購入の経緯
先月末に、急遽、富士山こどもの国のオートキャンプ場へ行くことになりました。前々から「夜にテント内を照ら明るいライトが足りてない」と気づいていたのですが、そこそこ明るいライトは複数あり、それを運用していままでのファミリーキャンプは過ごしていました。ただ、下の子もキャンプに行ける程度の年齢になり、今後も度々キャンプに行く機会が増えてくると思われ、今後のためにも1個でテント内を明るく照らせるライトを用意したほうが快適に過ごせると思い、キャンプの前日くらいにキャンプで使える明るいライトを探すことにしました。
キャンプの雰囲気を出すならガスランタン等も良いですが、我が家は小さい子供がいるので安全面や設置の手間、キャンプ以外での使う場面を考えると、やはりLEDライトかな、と探すことに。
最寄りのアウトドアショップに見に行ったところ、このモンベルのモンベル サテライト マルチランプが展示してありました。他メーカーの明るいLEDライトと比較して、サテライト マルチランプは触った感じ多機能で使い勝手が良さそうと感じましたが、値段が約1万円なので、一旦検討・調査することにしました。仕事で外出して帰り道にモンベルショップがあったので、そこで購入してみました。
特徴
この サテライト マルチランプは、キャンプ向けLEDライトとしては後発で、様々な機能が盛り込まれていて、多機能です。
明るさはMAX1500ルーメン。かなり明るいです。
雨でも安心の防水機能。さらにスマホなどへの充電も可能です。
- 180℃回転するスタンド
- ポールへ巻きつけ
- 吊り下げ
- マグネットで取り付ける
取り付けの選択肢が豊富でかなり使い勝手が良いです。
カラーモードも電球色から昼光色まで4種類選択できます。さらに、誘虫ライトも付いています。
パッケージ中身はこんな感じ。
裏面パネル
このベルトがかなり優秀。
伸縮するベルトは取り外せて、長さ調節できるので、ある程度の太さのポールでも取り付け可能です。
木の枝にも簡単取り付け可能。
明るくすると、結構、照射面が熱くなります。
手に収まるサイズだが、ずっしりと重さを感じます。
どの角度でもスタンドで自立します。
ランタンシェード 兼 収納袋 を 被せると
より、光が横方向へ拡散します。
ライト上部にUSBポートは2つあります。
- USB Type-A ポート(出力用)
- USB Type-C ポート(入力(充電)・出力用)
リチウムイオン電池のバッテリー容量が13500mAhあるため、万が一の充電用バッテリーにも使えます。
スマホに繋げたら、充電できました。
実際に使った感想
キャンプで使ってきました!
このサテライト マルチランプを購入後に2回キャンプで使ってきましたが、非常に満足しています。様々な機能が盛り込まれていて、その場の状況に合わせて柔軟に対応できる優れものライトです。
メインの照明として十分な明るさ
MAX1500ルーメンはかなり明るいです。正直、状況によってはHIGH(750ルーメン)でも十分でした。実際に使って感じたのはランタンシェードを被せてMAX(1500ルーメン)にして、ライトが視界に入っていると眩しすぎて気になります。まるで、自宅の天井の照明を見ているかのようです。自宅では天井が高いので、照明をそれほど直視しませんが、テント内は天井がそれほど高くないため、そこから吊り下げるとほぼほぼ視界に入り、MAXにすると明るすぎる光がきついです。
MAXにする場合は、ランタンシェードを付けずにできるだけ高い位置に取り付けできれば、MAXでも快適に過ごせました。
選べる色温度
モンベル サテライト マルチランプは色温度を4種類から選べますが、キャンプではほとんど電球色を使いました。色々試しましたが、電球色がキャンプ感がでて、食事も美味しく見え、雰囲気も落ち着いた感じになり、非日常を演出できます。(白色、昼光色はやはり自宅の延長みたいな雰囲気になりますね。)
取り付けの選択肢が広い
取り付けについては、よく考えられていると感心しました!
角度調整可能なスタンド、着脱可能なベルト、マグネットで様々な場所への取り付けが可能です。
テント上部から吊り下げ。
ターブの角に。
スタンド中央部が凹んでいて、細いポールでも横ずれせずに取り付けることができました。
枝にぶらーん。
マグネットが結構強力で、磁石の付くポールであればけっこうしっかり付きます。
車のボディーに。
説明書より:本製品には強力なマグネット(ネオジム磁石)を使用しています。ペースメーカーなど電子医療機器には注意してください。
かなり強く付くため、近づけると磁力でバチン!と付くのでボディが凹まないように注意してください。
また、ベルトを付けにくい高い場所への取り付けも、マグネットであれば容易に設置できます。
公園の遊具につけてみました。
かなりしっかり付いてます。
あちこち付くので、面白いです☆
気になった点
いくつか気になった点もあります
取り付け後のスイッチ操作がやりにくい
このライトは明るいため高いところに取り付けますが、高い位置に取り付けてると後ろの裏パネルが見えません。そのため、一旦ひっくり返してボタンを押すことになり、ちょっと面倒です。特に、ランタンシェードを付けていると上の写真のようにボタンも覆ってしまうので、よりボタン操作がやりにくくなります。
明るさ調整に関してはダイヤル式の方が操作は楽ですが、その分嵩張るので、コンパクトさを優先するなら、このパネル式がベストなのかな、とも思います。
最低光度でも120ルーメン
就寝時は、ライトを完全に消すか、もしくは夜中のトイレ等のために常夜灯として薄暗くライトをつけることもありますが、このライトはLOWでも120ルーメンと、ちょっとしたライトの最大光度並みに明るいため、常夜灯としては使いにくいです。
結局、我が家では 明るさを無段階調整できるスノーピーク たねほおずきを就寝後の照明として使いました。
突然暗くなることも(安全設計)
このライトは、温度上昇を感知すると、自動でLOWモードに切り替わる安全設計となっています。
実はキャンプに行ったときにこの制御がONになったことがありました。バンガロー内の照明として使っていた時、突然、光量が落ちました。事前に説明書読んでたので、安全制御がONになったんだな、とわかりました。その時、ランタンシェードを被せていて夏で室温が高い中、さらにシェードで覆われて放熱しにくい状況だったから作動したのでは?と考え、ランタンシェードを外して明るさMAXにしたところ、LOWモードに切り替わることなく使えました。
気温が高い状況でMAX光度で使い続けたい方は、放熱を妨げやすいランタンシェードを付けずに使った方が良いです。
まとめ
モンベル サテライト マルチランプは、2022年春の新製品ですが、多機能でとにかく明るいメインのLED照明が欲しい、という要望に応えてくれる素敵なライトでした。キャンプはもちろんのこと、車中泊や非常用照明、さらには仕事の撮影の照明としても使えるかも、と感じています。
確かに、これ1つあれば全体を明るくしてくれますが、実際キャンプではその他の照明・ライト・ヘッドライトも使いました。
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モンベル サテライト マルチランプ ⇒ テント内のメイン照明
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キャリー・ザ・サン ソーラーランタン ⇒ タープ・調理場の照明
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GENTOS(ジェントス) LED ランタン ⇒ テントの就寝ルームの照明
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GENTOS(ジェントス) ヘッドライト ⇒ トイレ行く用ライト
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スノーピーク たねほおずき ⇒ 子ども就寝後の照明
タイプの違うライトがあると、状況に合わせて柔軟に対応しやすいと感じました
※この記事作成時点では楽天のみ在庫ありました。
また今回、様々レビューを記載しましたが、テント内・バンガロー内での使用だったため、誘虫ライトを使ってません。
説明書きに「光に集まる特性のある虫が好む波長の紫外線を発し、団らんスペースから離れた場所に虫をおびき寄せます。」とありますので、今後機会があれば使ってみたいと思います☆
尚、今回モンベルのライト購入前にメインライトの候補に上がったライトも紹介しておきます。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
モンベルに展示品がありましたが、ライトが付きませんでした。スイッチ押しても付きません。まだ発売して間もないのにスイッチ付かないなんて、もしかして耐久性が無いのかな?と思い、店員さんに聞いたところ「安全のため、スイッチ押してもライトがつかないようにしている」とのこと。もしかしたら、皆様の最寄りのモンベル行ってもライトつかないかもしれません。確かに、このライトはかなりの光量なのでよく知らずに何となく触って目に強烈なLED光が入るのは避けた方がいいです。