<2024年度更新!>イスカ エアプラス280&エアドライト290の基本スペック、関連動画、「エアプラス」と「エアドライト」の違い、実売価格をご紹介。
著者PROFILE
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、寝袋・マットの情報を中心としたこのサイトを運営して10年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
特徴
[出典:イスカ]
イスカ エアドライト140,160,190は、軽量・コンパクトな登山対応の夏向けのモデルです。
スペック
エアプラス280 / エアドライト290
- エアプラス280 (最低使用可能温度:2℃/重量:550g/800FP グースダウン/78(肩幅)×210(全長)cm )
- エアドライト290 (最低使用可能温度:2℃/重量:560g/750FP 撥水ダックダウン/78(肩幅)×210(全長)cm )
関連動画
「エア」モデルの「エアプラス」と「エアドライト」の違い
イスカの「エア」モデルである「エアプラス」と「エアドライト」は基本構造は同じで、ダウンの品質が異なります。
ダウンの違い
イスカの山岳・登山向け寝袋の主力モデルは「エアプラス」と「エアドライト」です。エアプラスとエアドライトは基本構造は同じでダウンが違います。
エアプラスは、イスカのフラッグシップモデルで
- 中綿:800FP最高品質のグースダウン
ですが、エアドライトは中綿を
- 中綿:750FPの撥水ダックダウン
を使用しています。
「フィルパワー」はダウンの性能を評価する重要な基準のひとつです。これは一定の条件下で1オンス(約28.35g)のダウンの復元力を測定し数値で表したものです。[出典:イスカ]
⇒FPの数値が大きいダウンほど高品質とされ、寝袋の軽量化に繋がります。だいたいどのメーカーでもハイエンドモデルの寝袋には700~800FPダウンが使われています。
寝袋に使用している羽毛は、皮膚が進化の過程で変化したものであり、哺乳動物の体毛にあたります。羽毛にはフェザーとダウンがあり、軽量・コンパクトな機能を求める寝袋にはダウンを主に使用しています。また、ダウンにはグース(がちょう)とダック(あひる)があり、一般的にはグースの方がダックに比べてダウンボールが大きく、かさ高性に優れていると言われていおり、大量の空気を取り込むことによって高い保温性を発揮します。グースダウンは羽枝、小羽枝が細くて柔らかいために、ドレープ性、保温性、耐久性にも優れた特性を持っています。 [出典:イスカ]
⇒グースダウンの方が高品質ということです(価格も高くなります)
価格
ダウンの違いにより、同じ保温力帯で比較すると「エアプラス」に比べて
- メーカーの表示の価格では「エアドライト」の方が5,000円程度安くなる
- 重量は数十グラム「エアドライト」の方が重くなる
となっています。
メーカー表示価格では上記の価格差がありますが、amazon等では時々により価格が異なります。私が調査したときにはエアプラスとエアドライトで僅かな価格差しかない時もありました。僅かな差なら「800FP最高品質のグースダウン」のエアプラスを選んだほうが良いと思います。ネット価格は日々変化していますので、各保温力毎でそれぞれの販売価格をチェックして検討した方が良いでしょう。
メーカー表示の価格は、
- エアプラス280:¥40,700(税込)
- エアドライト290:¥33,990(税込)
となっていますが、実売価格は変動していますので、随時確認して検討されると良いでしょう。
エアドライトは女性向けのショートサイズもあります☆
イスカの寝袋に関連する情報は、下記ページにまとめて掲載しています。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
エアプラス280とエアドライト290は、ダウンの違いだけで重量差は10gです。夏から初秋向けの寝袋のため、元々封入するダウンの量がそれほど多くないため、重量差はわずかしかありません。