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【3シーズン】イスカ エアプラス280&エアドライト290[-1℃]の実力は?特徴・注意点を徹底解説レビュー

【3シーズン】イスカ エアプラス280&エアドライト290[-1℃]の実力は?特徴・注意点を解説

イスカの3シーズン用ダウンシュラフ「エアプラス280」と「エアドライト290」は、いずれも最低使用温度−1℃クラスで、夏のアルプスや春秋の中級山岳を想定した定番モデルです。エアプラス280は820FPグースダウンによる軽さと復元力、エアドライト290は撥水ダックダウンによる扱いやすさと価格のバランスが持ち味です。

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スペックや温度域、口コミ、ライバルモデルとの比較を通して、自分の山行スタイルに合う一本を選びやすく整理していきます。

イスカ(ISUKA)とは?
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昭和47年(1972年)創業の日本のアウトドア用品メーカーです。ライバルとなるモンベルは昭和50年創業ですから、実は寝袋メーカーとしてはイスカの方が老舗です。

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主に山岳・登山対応のマミー型寝袋を開発している老舗メーカーです。非常に高品質で高性能な寝袋ををたくさん作っています。

記事のポイント

  • どちらも「−1℃クラス」の3シーズン用で、快適に眠れる現実的な気温はおおむね+3〜7℃を目安にしたい
  • エアプラス280は820FPグースダウンで軽量・高復元力志向、エアドライト290は770FP撥水ダックダウンで湿気に強く価格も抑えめ
  • サイズや収納サイズ、構造はほぼ同一で、違いは「中身」「価格」「立ち位置」に集約される
  • モンベルやナンガ、シートゥーサミットなどのライバルと比べても、総合力とコスパのバランスが良く、失敗しにくい選択肢

著者PROFILE

運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール

目次

結論|エアプラス280&エアドライト290はこんな人におすすめ

エアプラス280&エアドライト290

エアプラス280は「軽さと質に少しこだわりたい人」のためのモデルです。820FPのグースダウンを使い、550g前後の重量でしっかりした保温力を確保しつつ、収納サイズもコンパクトにまとまっています。夏のアルプス縦走や春秋の縦走など、テント泊の回数が多い人ほど、その軽さと復元力のメリットを感じやすいポジションです。

エアドライト290は「最初の本格ダウンシュラフとして安心して選びたい人」に向いています。770FP撥水ダックダウンを290g使用し、重量や収納サイズはエアプラス280とほぼ同等です。結露に強い撥水ダウンで扱いやすく、価格も一段抑えられているため、年に数回のテント泊登山からキャンプ・車中泊・防災用途まで幅広くカバーしやすいバランスになっています。

  • 総合評価レビュー(暖かさ・快適さ・コスパ)
  • 一言でいうとどんな寝袋か(ポジション・コンセプト)
  • おすすめできる人・シーン/おすすめしにくい人・シーン
  • レビューの前提条件(気温・装備・使い方)

総合評価レビュー(暖かさ・快適さ・コスパを星で評価)

ざっくり星5段階でイメージを整理すると、次のようなバランスになります(登山者目線の主観的な指標です)。

エアプラス280
・暖かさ     ★★★★☆
・快適さ     ★★★★★
・取り扱いやすさ ★★★★☆
・コスパ     ★★★☆☆
・総合評価    ★★★★☆

エアドライト290
・暖かさ     ★★★★☆
・快適さ     ★★★★☆
・取り扱いやすさ ★★★★★
・コスパ     ★★★★☆
・総合評価    ★★★★☆

どちらも「−1℃クラス」の3シーズン用で、夏の3000m級や春秋の中級山岳をメインターゲットにした設定です。エアプラス280は高フィルパワーグースダウンによる軽さ・復元力が光り、コンパクトにまとめたい縦走向きの方向け。エアドライト290は撥水ダックダウンによる扱いやすさと価格のバランスが良く、汎用性の高さで一歩リードしている印象です。

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3シーズン用で生地や構造は一緒、ダウンの種類が異なるだけです。重さは10gの差しかありませんが、価格は結構差があります。個人的には、コスパを考えると大概に方はエアドライト290で十分だと思います。

一言でいうとどんな寝袋?(ポジション・コンセプト)

エアプラス280は、イスカの3シーズン帯の中で「少し背伸びした本格派ポジション」のモデルです。820FPグースダウンを280g使い、上部ボックス構造+下部シングル構造のハイブリッド3Dシルエット、撥水性の高いシェルなど、上位ラインと共通する思想をそのまま3シーズン用に落とし込んだ設計になっています。「道具に不満を残したくないテント泊登山者」のメインシュラフ候補という立ち位置です。

一方エアドライト290は、同じ温度帯で「標準解」に近いコンセプトです。770FP撥水ダックダウンを290g使用し、サイズ・構造・収納サイズはエアプラス280とほぼ同一。登山専用としても十分実力がありますが、価格を抑えつつ撥水ダウンで扱いやすさも確保した結果、「登山にもキャンプにも防災にも一通り使える一本」という性格が強まっています。

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ざっくりまとめると、エアプラス280は「質を取りに行く3シーズン用」、エアドライト290は「バランスの良い3シーズン用」という位置付けです。どちらも変なクセがないので、好みや山行スタイルに合わせて素直に選びやすいシリーズだと感じます。

おすすめできる人・おすすめシーン(登山・車中泊・キャンプなど)

エアプラス280をおすすめしやすいのは、夏のアルプスや南北アルプスの縦走、春秋の中級山岳でのテント泊をメインに考えている人です。ザック容量を抑えつつ、夜はしっかり眠りたいというニーズに対して、軽さ・収納性・保温性のバランスが非常に良いモデルです。テント泊の回数が増えるほど、「少し高くても軽くて良いものにしておいて良かった」と感じやすいポジションと言えます。

エアドライト290は、夏〜秋のテント泊登山に加えて、オートキャンプや車中泊、防災用としても活用したい人に向いています。

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登山専用で考えるなら、使用頻度が高い人ほどエアプラス280のほうが報われやすく感じます。一方で「登山もするけれど、キャンプや車中泊、防災も気になる」という現実的な使い方なら、エアドライト290のほうが元を取りやすく、家計にも優しい選び方になりやすい印象です。

おすすめしにくい人・シーンとその理由

どちらのモデルも、「真冬の雪山登山」や「マイナス10℃を下回るような厳冬期車中泊」には基本的に向きません。最低使用温度−1℃という表記は、あくまで限界域に近い目安であり、実際に快適に眠れるのはそこから数度上乗せした温度帯になります。

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寒がりな人が0℃前後で単体使用すると、着込みやマット性能を工夫しても心細さを感じる場面が出る可能性があります。

また、真夏の低地キャンプでの利用では、逆に暖かすぎて寝苦しく感じる可能性があります。そのようなシーンでは、より薄手の夏用シュラフや化繊の軽量モデルのほうが快適です。

このレビューの前提条件(使用環境・気温・マット等の装備)

ここでの評価や感想は、次のような「標準的なテント泊登山」の環境をイメージしています。

・身長170〜175cm前後の成人男性
・夏の北アルプス(標高2,300〜3,000m)でのテント泊:夜間気温+3〜8℃
・春・秋の中級山岳(〜2,000mクラス):夜間気温0〜10℃程度
・テント内で使用、マットは3〜5cm厚のインフレータブルマットまたはR値3〜4前後を確保
・ベースレイヤー+薄手フリース+ソックス程度を着込んだ状態で就寝

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この前提では、−1℃クラスのシュラフは「暑すぎず寒すぎず」を狙いやすいレンジになります。マットが薄かったり、予想より気温が下がったりすると体感は一気に変わるため、どちらのモデルでも0℃近辺を攻める場合は、装備の底上げが前提になると考えたほうが安全です。

イスカ エアプラス280&エアドライト290の「特徴(スペック・機能)と注意点」を詳しく解説

エアプラス280&エアドライト290
  • 基本スペック一覧表(サイズ・重量・収納サイズ・形状)
  • 中綿素材・構造とフィルパワー
  • 対応温度域と快適に眠れる気温の目安
  • 表地・裏地の素材と耐久性
  • 価格帯とコスパ評価

基本スペック一覧表(サイズ・重量・収納サイズ・形状)

2モデルの基本スペックを整理すると、次のようになります(いずれもレギュラーサイズ)。

スクロールできます
項目エアプラス280エアドライト290
メーカー税込価格48,400円39,600円
最低使用温度の目安−1℃−1℃
平均重量約550g約560g
中綿量280g290g
フィルパワー820FP グースダウン770FP 撥水ダックダウン
対応身長目安〜180cm前後〜180cm前後
本体サイズ78×210cm78×210cm
収納サイズ直径14×24cm直径14×24cm
シルエットマミー型3Dシルエットマミー型3Dシルエット
構造上部ボックス+下部シングル構造上部ボックス+下部シングル構造

サイズや収納サイズ、構造はほぼ同一で、数値として差が出るのは中綿のグレードと価格です。

中綿素材・構造とフィルパワー(ダウン or 化繊の違い)

ダウンとフェザー
ダウンのフィルパワー比較 500フィルパワー 700フィルパワー 900フィルパワー

どちらも中綿はダウンで、化繊ではありません。大きな違いは「グースかダックか」と「撥水加工の位置付け」です。

グースと撥水ダックの撥水力は?
ダウン
ダウン

以前、イスカに確認したところ、イスカのグースダウンと撥水ダックダウンでは、グースダウンの方が撥水力が上とのことです。

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ダックダウンは元々濡れに弱いのを“実用上困らないレベルまで底上げするための撥水加工されている、という理解で良いと思います。

エアプラス280は、820フィルパワーの高品質グースダウンを使用しています。ダウンボールが大きくかさ高性に優れ、少ない量でもしっかり膨らむため、軽さと保温力のバランスが良いのが特徴です。繰り返しの圧縮・展開でもロフト(ふくらみ)が戻りやすく、長く使うほど差が出やすいタイプと言えます。

エアドライト290は、770フィルパワーの撥水ダックダウンを使用しています。フィルパワーはやや控えめですが、その分価格を抑えつつ、撥水加工を施すことで結露や湿気に対して強くした設計です。「多少濡らしても大丈夫」という意味ではなく、「普通に使っていて受けるレベルの湿気に対して安心感が高い」とイメージすると分かりやすいです。

構造はいずれも上部がボックス構造、下部がシングル構造のハイブリッド構造で、必要な部分にしっかりダウンを入れつつ、軽量化も意識した設計になっています。

対応温度域と快適に眠れる気温の目安(ISO23537基準)

寝袋の保温力の国際規格「ISO23537」
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昨今、寝袋の保温力表示として、国際規格のISO23537(旧 EN13537)が採用されることが一般的です。

寝袋の保温力表示の国際規格
ISO23537って何?

ISO23537 EN13537 【3シーズン】イスカ エアプラス280&エアドライト290[-1℃]の実力は?特徴・注意点を徹底解説レビュー
  • コンフォート温度(快適温度)
    標準的な女性(25歳・体重60kg・身長160cm相当)が丸くならずにリラックスして寝ていられる下限温度
    ⇒自宅で普通に寝ている感じに近い温度
  • リミット温度(下限温度・最低使用可能温度)※メーカーで日本語表現が異なる
    標準的な男性(25歳・体重70kg・身長173cm相当)が体をすぼめて丸まりながら 8時間眠れる下限温度
    ⇒いわゆる「耐えられるギリギリの実用下限」に近い温度。
  • エクストリーム温度(限界温度)
    標準的な女性が 命の危険ギリギリで約6時間耐えられる下限温度
    ⇒低体温症や凍傷のリスクが高く、ここを基準にシュラフを選ぶのはNG。メーカーによっては最近あえて表示しないことが増えた。
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寝袋選びでは、通常は①と②を参考に選びます。

更に詳しい内容(少しマニアックな内容)

ISO23537の温度表記は日本人には寒い?!

この寝袋の保温力の表示規格はヨーロッパ人が作った規格です。

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彼らは日本人よりも寒さに強い人種です。(日本人が長袖・長ズボンでも、欧米人は短パン・Tシャツだったりしますよね。そう、彼らは日本人より寒く感じにくいのです)

私は今までテント泊で夏山から冬山まで計100泊以上、使ってきた寝袋も5個以上ありますし、複数の山仲間とテント泊してきましたが、日本人がこの温度表記を鵜呑みにするのは正直無理あると思っています。

日本人と欧米人の体感温度の差は過去いろいろ調べましたが「約3~5℃違うのでは?」と考えています。

日本人の目安となる温度は?

日本人の目安となる温度は、

  • 日本人男性:コンフォート温度(快適温度)とリミット温度(下限温度・最低使用可能温度)の中間の温度 (例:快適温度5℃、最低使用可能温度0℃の場合、3℃くらいがまともに寝れる目安)
  • 日本人女性:コンフォート温度(快適温度)

ぐらいじゃないかと、経験上感じています。

マットの断熱力も重要

特に外気温が10℃以下ぐらいになるとマットの断熱力も重要になっています。小さく圧縮できる寝袋は、体重がかかる部分はペチャンコに潰れて断熱できません。体重が乗っても身体と地面の間を断熱できるマットが重要です。特に氷点下になると、マットの性能は死活問題になります。

ISO23537の詳しい内容については↓

イスカの温度表示は最低使用可能温度

以下、イスカのHPに記載の引用です。

寝袋の温度表示は「快適使用温度」ですか?それとも「限界使用温度」ですか?

温度表示は「最低使用可能温度」とお考えください。これは、季節に応じた一般的な山用の服装を前提に、表示の温度域まではご使用いただけるという目安です。したがって、いわゆる「快適使用温度」とは、表示温度におおむね5~10℃をプラスした温度域となります。
ただし、暑がりな方もおられれば、寒がりな方もおられます。個人差が大きいため、あくまでひとつの目安としてお考えください。

現実的な目安としては、以下のように考えておくと無難です。

・寒さに強い人
 → 0〜5℃前後まではエアプラス280/エアドライト290単体でも対応しやすい
・平均的〜やや寒がり
 → 3〜7℃前後が快適ゾーン。0℃近くでは着込みとマット性能が重要
・かなり寒がり
 → 5〜10℃程度をメインターゲットとし、0℃近辺は一段暖かいモデルやインナーを検討

いずれにしても、「−1℃と書いてあるから−1℃でも快適」と受け取るのは危険です。登山計画では、実際の予想最低気温に対して少し余裕を持った温度帯のシュラフを選ぶのが安全策になります。

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数字はどうしても独り歩きしがちですが、体感温度は「体質+マット+着込み+標高+天候」で大きく変わります。口コミの「自分は何度で使ってこんな感じだった」という生の声も参考にしつつ、自分の体質に近い人の体験を拾っておくと安心です。

表地・裏地の素材と耐久性(生地の強さ・防水性・肌触り)

isuka airplus280 airdryght290 6 【3シーズン】イスカ エアプラス280&エアドライト290[-1℃]の実力は?特徴・注意点を徹底解説レビュー

表地・裏地はいずれもナイロン100%で、要所には耐久性の高い生地が使われています。テント泊登山では、テント内でマットやザックとの擦れがどうしても発生しますが、軽量シュラフの中では比較的しっかりした耐久性を持ったラインだと感じます。

また、シェルには撥水加工が施されており、テント内の結露やテント壁の濡れに触れた際も、ある程度はダウンまで水が浸透しにくい設計です。もちろん完全防水ではないため、びしょ濡れの床に直接置いたり、雨ざらしで放置したりするとダウンは傷みますが、通常の山行で遭遇するレベルの水分に対しては十分な安心感があります。

肌触りについては、ナイロンシェルとしては比較的しなやかな部類ですが、布団のようなコットンライクな柔らかさを期待すると少し固く感じるかもしれません。気になる場合は、インナーシーツを併用すると汗のベタつきも抑えられ、体感温度調整にも役立ちます。

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撥水加工や強い生地は、あくまで「守ってくれる余裕」を増やしてくれるものです。濡れたまま長時間収納したり、直射日光の当たる車内に放置したりすると、どんな高級シュラフでも劣化は避けられません。山から帰ったらきちんと干して内側まで乾燥させることが、結局いちばんの長持ちの秘訣になります。

価格帯とコスパ評価|同メーカーの人気寝袋との簡易比較

メーカー価格は、エアプラス280が48,400円、エアドライト290が39,600円です。実売ではセールやポイント還元によって多少上下しますが、「約1万円の差」が一つの判断材料になります。

同じイスカの3シーズン帯には、やや価格を抑えた「エア280X」や、より中綿量を増やした「エアプラス450」「エアドライト480」などがあります。価格・重量・保温力のバランスを俯瞰すると、エアプラス280/エアドライト290は「3シーズン登山用として最もバランスの良いゾーン」を狙ったモデルと言えます。

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エアプラス280は、上位グレードのダウンとシェルを使った、少し背伸びをした位置付けです。テント泊を年に何回も繰り返し、道具を長く使う前提なら、追加投資に見合う満足度を得やすいモデルです。エアドライト290は、登山用としてしっかりした性能を持ちながら、防災やキャンプにも流用しやすい「堅実な一本」で、総合的なコスパはかなり高いと感じます。

イスカ エアプラス280&エアドライト290の口コミ・関連動画

イスカ エアプラス280&エアドライト290の口コミ

通販サイトのレビューを見ると、両モデルとも総合評価は高めで、「夏山テント泊にはちょうど良い」「思ったより軽くてザックに余裕ができた」といった声が多く見られます。エアプラス280に関しては、軽さとコンパクトさを評価するコメントが目立ち、「テント泊縦走で荷物を減らしたい人には良い選択だった」という内容もよく見かけます。

一方で、「想像していたよりは暖かくなかった」「0℃近くになると少し心細い」といった声もあり、やはり使う環境によって評価は分かれています。エアドライト290では、「春〜秋の登山にはぴったり」「撥水ダウンのおかげか、結露の多いテントでも安心感がある」「価格と性能のバランスが良い」というコメントが多く、3シーズンの定番として定着している印象です。

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レビューを読む際は、書いた人の「行き先・標高・気温・マット・服装」をできるだけ読み取るのがポイントです。同じモデルでも条件が違えば体感は大きく変わるので、自分の山行スタイルに近い人の声を優先的にピックアップしていくと、失敗のリスクをかなり減らせます。

イスカ エアプラス280&エアドライト290の関連動画

YouTubeでは、エアドライト290単体を詳しくレビューしている動画や、エアプラスシリーズとエアドライトシリーズの使用感を比較した動画がいくつか公開されています。パッキング時のサイズ感や、実際にテントの中で広げたときのボリューム感が分かるため、カタログ写真以上にイメージがつかみやすくなります。

イスカ エアプラス280&エアドライト290の向いている人/向いていない人

向いている人のイメージを整理すると、次のようになります。

・エアプラス280が向いている人
 → テント泊登山の頻度が高く、装備をしっかり選びたい
 → ザック容量や重量をシビアに管理したい
 → 夏のアルプス縦走や春秋のテント泊でストレスなく使える一本が欲しい

・エアドライト290が向いている人
 → まずは国産の本格ダウンシュラフを一本持ちたい
→ 登山だけでなく、キャンプや車中泊、防災にも使い回したい
 → 価格と性能のバランスを重視し、極端な軽量化までは求めない

反対に、どちらもあまり向いていないのは次のようなパターンです。

・冬の本格的な雪山登山がメインで、0℃以下を普通に想定している
・真夏の平地キャンプが中心で、むしろ暑さ対策に悩みそう
・ULスタイルで、もっと極端に軽いモデルを狙っている

イスカ エアプラス280&エアドライト290のよくある質問

Q. イスカのグースダウンと撥水ダックダウン、どちらが撥水力は上ですか?
A. グースダウンの方が上です。

Q. 何度くらいまでなら単体で安心して使えますか?
A. 体質や装備によって差は大きいですが、一般的な成人男性でマット性能と着込みがしっかりしている前提なら、0〜5℃前後までが現実的な目安です。0℃を下回る予報が出ている場合は、防寒着の追加や一段上のモデルの検討をおすすめします。

Q. 車中泊や防災用としてもありですか?
A. ありです。−1℃クラスのダウンシュラフは、秋〜春の車中泊や停電時の防寒用としても心強い装備になります。ただし、高温多湿な場所での長期保管はダウンを傷めるので、日常的にはゆったりしたストレージバッグに入れて保管するのが理想です。

Q. サイズはレギュラーで足りますか?
A. エアプラス280/エアドライト290のレギュラーは、適応身長170〜180cm前後が目安です。170cm未満の方はショートが、180cm以上の方はロングや別モデルが選択肢に入ってきます。足元に余裕がありすぎると冷えの原因にもなるので、迷ったらややジャスト寄りを意識すると快適です。

全体のまとめ

  1. どちらも最低使用温度−1℃クラスの3シーズン用ダウンシュラフ
  2. エアプラス280は820FPグースダウンで軽さとロフトの質を重視したモデル
  3. エアドライト290は770FP撥水ダックダウンで湿気への強さと価格のバランスが魅力
  4. サイズ・収納サイズ・構造はほぼ同一で、違いは主に中綿と価格に集約される
  5. 快適に眠れる現実的な気温は+3〜7℃前後を目安に考えると安全
  6. 夏のアルプス縦走や春秋の中級山岳ではどちらもメインシュラフとして活躍できる
  7. テント泊の頻度が高い人ほどエアプラス280への投資価値は高まりやすい
  8. 登山に加えてキャンプ・車中泊・防災まで視野に入れるならエアドライト290が現実的
  9. モンベルやナンガなどのライバルと比べても、総合力とコスパのバランスが良い
  10. 「行きたい山」と「使う頻度」を素直に想像すると、自分に合う一本が自然と見えてくる

ざっくり言えば、「頻繁にテント泊をして道具にこだわりたい人にはエアプラス280」、「失敗しにくい一本を現実的な価格で選びたい人にはエアドライト290」がフィットしやすい整理になります。どちらを選んでも、装備全体のバランスと山行計画を丁寧に組めば、日本の典型的な3シーズン登山の主力として長く活躍してくれるはずです。

実売価格

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ユーザーレビュー(amazon)

  • 【エアプラス280】軽くて小さい:登山用に購入しました。軽くて、収納も難なくできます。
  • 【エアプラス280】コンパクトで使いやすい:高山帯の夏山シーズンで使ってます。軽くて暖かさも丁度良いですが、ストレッチ性には乏しいです。
  • 【エアドライト290】軽いです:コンパクト携帯しやすく作りもしっかりしててなおかつ軽い物を探してて、いろいろ探してましてこれにして良かったと思います。中の綿抜けも少なく、夏の北アルプス位なら凌げるかなって思いますが9月中旬だと寒いと思いますので服装でカバーすれば何とかなるかなって感じです。ナンガのシュラフも持ってますが、作りはこちらの方がしっかりしてて快適です!

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