<2024年度更新!>イスカ(ISUKA)のエアドライト140、エアドライト160、エアドライト190の特徴と選ぶポイントをまとめました。使い方の汎用性を求めるならサイドジッパーのある160や190が使いやすく、用途が明確で軽量化に特化するなら140というところでしょうか。
著者PROFILE
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、寝袋・マットの情報を中心としたこのサイトを運営して10年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
特徴
[出典:イスカ]
イスカ エアドライト140,160,190は、軽量・コンパクトな登山対応の夏向けのモデルです。
エアドライトは中綿を
- 中綿:750FPの撥水ダックダウン
を使用しています。
を使用しています。
- エアドライト140 (最低使用可能温度:8℃/重量:300g/750FP 撥水ダックダウン/70(肩幅)×180(全長)cm )
- エアドライト160(最低使用可能温度:8℃/重量:360g/750FP 撥水ダックダウン/70(肩幅)×180(全長)cm)
- エアドライト190(最低使用可能温度:8℃/重量:415g/750FP 撥水ダックダウン/74.5(肩幅)×205(全長)cm)
上記の3モデルは、同じ「最低使用可能温度:8℃」の夏用モデルです。エアドライト140 と160は肩幅70cmとタイトですので、体格の良い男性は店舗で試着して検討した方が良いでしょう。
エアドライト140
エアドライト140 はフード部分なし、軽量化のためサイドジッパーもありません。単体利用もできますが、手持ちの寝袋の保温力を上げるためのインナーシュラフとしても活用できます。
エアドライト160
エアドライト160
エアドライト160は、エアドライト140と保温力同じですが、サイドジッパーあります。イスカWebサイトには、「夏の山小屋での保温性アップや、エマージェンシー用としての携行を考えて設計しています。沢登りやサイクリスト、海外への自由旅行で活用される方も多いようです。」と記載あります。
寝袋のサイドジッパーは出入りしやすくするためだけでなく、保温力の調整にも使います。経験上、外気温に比べて寝袋の保温力が高すぎる時は、ジッパーを多少開けたり、完全に開放したりして、保温力調整を行います。エアドライト140だと、入るか出るかの2択に(入って暑い、出ると寒い、その間が作れない)なってしましますが、サイドジッパーのあるエアドライト160であればちょっと肌寒い気温であればジッパーを完全に開いて、毛布のほうに体の上からかけるような使い方ができます。様々な汎用性を求めるなら、エアドライト160の方が使いやすいです。
エアドライト190
エアドライト190
エアドライト190に関しては、エアドライト160にフードが付いてようなもの(肩幅も広くなってます)ですので、基本テント泊向けの寝袋として使う方向け、というところでしょうか。(テント内が結露して風強いとバタバタしてテント内で結露の雨が降ることがあります。フードは頭部の保温だけでなく、生地で覆うことにより頭部全体を保護します。)
イスカの寝袋に関連する情報は、下記ページにまとめて掲載しています。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
「フィルパワー」はダウンの性能を評価する重要な基準のひとつです。これは一定の条件下で1オンス(約28.35g)のダウンの復元力を測定し数値で表したものです。[出典:イスカ]
⇒FPの数値が大きいダウンほど高品質とされ、寝袋の軽量化に繋がります。だいたいどのメーカーでもハイエンドモデルの寝袋には700~800FPダウンが使われています。