キャンプ向け極厚、高断熱マット のEXPED MEGAMAT(エクスペド メガマット) 10LXW に寝てみました(^^)
友人たちと一緒に道志の久保キャンプ場に行ったときのこと。
アウトドア関連の仕事をしている友人が車から取り出した荷物の中に、収納サイズがかなり大きな荷物があり「何それ?」と聞いたところ、
「すごいマットレスを持ってきた」というので、見せてもらいました☆
エクスペドのメガマットという製品で、さっそく広げて膨らましてみました。
かなり大きく、マット自体も10cmと厚いため、小さなエアポンプで膨らませるのは、一人では疲れるので、みんなで交代しながら膨らましました。
youtubeに解説動画があったので掲載しておきます。
そして、膨らました状態がこれです。
<メーカーカタログより>● 柔らかい素材と、余裕のある幅と厚みにより非常に快適● 暖かいフォームパッド入り● 自動膨張式● MiniPumpが付属● 高い耐久性● 5年保証素材(トップ):50Dトリコットナイロン、TPUポリエステルフィルムラミネート、耐加水分解、ハニカムエンボス素材(ボトム):75Dポリエステル、TPUポリエステルフィルムラミネート、耐加水分解素材(中 綿):16 kg/m opencell PU foam, Oekotex 100-certified寸法: 197 × 77 × 10 cm重量: 2540 g収納サイズ: 79 × 25 cmR値: 9.5Temp.: -48℃価格: ¥28,000 + 税
かなり大きいインフレーティングマットです。マット内にはフォームパッドが入っています。
厚さは10cmもあります。エアだけのマットでは、もっと厚いものがありますが、フォーム入りでこの厚さは、かなり厚い部類に入ります。
それでは早速寝てみます。
寝心地は極上
一言でいうと ”極上の寝心地” です。
表面がガサガサせず、しっとりしています。
厚みも十分あり、体の背面が上質な何かに優しく包まれている感じです。
友人曰く「自宅でもこのマットレスで寝ている」とのこと。
確かに、このクオリティなら、市販の布団用マットレスと比較しても全く遜色ありません。
硬さは空気の入れ具合で調節でき、パンパンに入れるより、少し緩めに入れる方が寝心地が良いと言っていました。
さっそく、冬期用の寝袋を広げて寝てみました。
マットの横幅77cmと広く、少し寝返りしても、落ちません。
マットが良いというより、マットの存在を忘れるようなマット、という感じです。
残念なところ
寝心地は極上なのですが、空気を膨らませるポンプが小さすぎます。数え切れないくらいポンピングしなければなりません。
また、空気の注入口と排気口があるのですが、注入口には逆止弁がついているため、フォームパッドがある程度膨らんで膨張力が弱くなっていくると弁に何か入れておかないと自動膨張しません。
排気口もたしか逆止弁があり、何か弁に挟んでおかないと排気作業が面倒でした。
その為、空気を入れて膨らませるのも、空気を抜いて収納するのも、手間と慣れが必要になります。
総評
収納サイズも大きく重量が2540 gもあるため、キャンプ向けのインフレーティングマットです。
膨らませるのと、空気を抜くのに手間がかかるため、毎日これをするのは気が引けます。どちらかというと、同じ場所に数泊するようなキャンプ向きです。
マットは10cmも厚みもあり、たて197cm、横77cmもあるため、余裕をもって寝れます。
断熱力は-48℃まで使用可です。日本国内でそんな最低気温いくのは冷凍庫ぐらいだと思うので、季節を問わず余裕をもって暖かく過ごせるとおもいます。
価格は約3万円と高額ですが、5年保証もついてますので、年中キャンプする方や同じ場所に何泊もする方には良いかもしれません。
○「エクスペド メガマット 10LXW」 の購入者レビューと実売価格
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆