積雪期 富士山山頂
こんにちは、当サイトの運営者のMasaki Tです。
略歴
- 大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間接客。様々なお客様の悩み・課題に専門知識を活かして提案し続ける。
- 無積雪期登山・積雪期登山・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。
- 以上の専門知識や独自の調査・研究を重ね、寝袋・マットの情報を中心としたこのWebサイトを立ち上げて約10年以上になります。
家庭を持つようになってから、必然的にファミリーキャンプ頻度が増えてます。
ごあいさつ
私はアウトドアショップに勤めていた頃、寝袋(シュラフ)に興味を持ち、頻繁に寝袋コーナーの接客に入るようになりました。
お客さんから寝袋選びに関する様々な質問を受けてきました。そして、お客さんと質疑を重ねていくうちに、これから寝袋を購入を検討している方がどのような点がわからないのか、迷うポイントなのかが良く理解できるようになってきました。
仕事での経験、私自身のアウトドア経験、周囲の登山エキスパートの方々の経験を包括する形で多くの人と共有しよう、と試みたのが、このサイトです。
私自身、いままでに様々な場所、季節に寝袋を使って一夜を過ごしてきました。
2010/08/29 北海道自転車旅行
2011/09/13 涸沢のテント場
赤岳鉱泉のアイスキャンディと厳冬期用テント
2012/02/21 厳冬期谷川岳の雪洞(雪の洞窟)で寝る私。寒いので鼻と口しか出しません。
大いなる自然に囲まれる中、テントを設営して一夜を過ごすのは、頑丈な骨組みと断熱材の入った家とは、大きく違います。
その経験から、わかったことが2点あります。
- 寝袋(シュラフ)とマット(マットレス)は1つである
- 予想される最低気温よりも保温力に余裕のある寝袋(シュラフ)を用意すること
寝袋とマット(マットレス)は1つである
寝袋は小さく収納できる携行可能な布団とも言えますが、その圧縮率の高さゆえ、体重がかかる箇所はぺちゃんこに潰れて保温力がほとんどありません。そのため、体重をかけても潰れず、断熱力を発揮するマットが欠かせません。
また、マットの断熱力が不十分だと、保温力の高い寝袋を用意しても、身体とマットの接地した箇所から熱が逃げ、身体も徐々に冷えることがあります。
寝袋選びと共に、マット選びも重要で、3シーズンや冬期ではマットの断熱力も特に重要になってきます。
予想される最低気温よりも保温力に余裕のある寝袋(シュラフ)を用意すること
寝袋に入って寝る時間帯は、その日の最低気温になる時間帯で、その温度を目安に寝袋を選びます。
週間天気予報を見てみて下さい。一週間でどれだけ最低気温が変わっていますか?
日によってこれだけ温度が変わるのです。寝袋を購入して登山・キャンプ予定日がどの気温になっているか、実際当日になってみないとわかりません。
また、天気予報は市街地の予報のため、キャンプ地となる場所は少し市街地から離れ、標高も上がる山間部のことも多く、天気予報よりも気温が低い可能性が高いです。
もちろん、テント自体も保温力がありますが、風の影響を受けるため、なかなか予想が難しいです。
私はいままでにテントで100泊以上してきていますが、変動する自然の中でしっかりと回復し、翌日の活力を確実に得るためには、予定よりも少し保温力が高い寝袋を準備することがとても重要だ、と身にしみて感じました。
私はこのことに気がつくまで、何度夜中に目が覚めてしまったかわかりません。
以上の経験をぜひ寝袋、マット選びの参考にしていただければ幸いです。
運営者アウトドア経験
以下、私のアウトドア経験です。
ファミリーキャンプ
両親がキャンプ好きで、小学生ぐらいから家族でファミリーキャンプを経験してきました。
仲間と焚き火を囲んでいるとなんだかホッとします。
原始時代からの記憶がDNAに組み込まれているからでしょうか?
仲間と雪中キャンプもやりました。
雪中キャンプは十分な防寒着と暖房が欠かせませんね(^^)v
登山 夏山から雪山まで
主に八ヶ岳、北アルプス、南アルプスを中心に出没しています(^^)
2011/09/13 涸沢のテント場
2012/10/05 涸沢の紅葉
誘われれば年1回は沢登りします。。。でも沢登りは初心者です。ぬるぬるで手が滑る。
2012/01/18 厳冬期八ヶ岳登山、アイスクライミング
赤岳鉱泉でまずは練習
2011/12/14 八ヶ岳 裏同心の滝でアイスクライミング
2011/12/15 阿弥陀岳の山頂でご来光
赤岳鉱泉のアイスキャンディと厳冬期用テント
アイスキャンディー登ったよ!
雪山でのテントの中を大公開! 真ん中の人のリッジレストが犠牲になるのは毎度のこと。 靴下はバーナーの周りに置けば乾くよ。
氷点下の世界ででる湯気でもくもく!前が見えません。
おやすみなさい
2011/02/23 厳冬期谷川岳
2012/02/21 谷川岳下山中にホワイトアウト! 前が見えません。今ここどこ?状態に。。。
ホワイトアウトは危険です。雪屁(せっぴ)ふんだらあの世行き?
トレースなく死の可能性が頭をよぎる。が奇跡的に一瞬視界が晴れて方向修正!あぶなかった。
しかも、その日の夕方、雪洞(雪の洞窟)から出ると猛烈なブリザード。テントだったらやばかった(^_^;)
自転車旅行
2010/08/29 北海道自転車旅行
車で来た友人と一緒にキャンプ
海は風が強い~。でも暑かった~。
ニュージーランドを約3ヶ月ほど自転車旅行したこともあります。
ニュージーランドのキャンプ場はユニークなところが多かったな。あと綺麗だった。
キャンプ場に必ずシャワーと共同キッチンがついていて、快適でした!
ニュージーの道路はアップダウンが多くてめっちゃきつかった!
2008/11/04 このときはあまりの強風でサイクルメーター見たら時速5kmしか出ませんでした。
2008/11/02 テカポ湖でマウントクック背景に記念撮影!
2008/11/12 ギネスに登録されている世界でもっとも急な坂道ボルドウィンストリートに自転車で挑戦!
まるで壁です! スキーのジャンプ台みたいでした(^_^;)
蛇行しながらなんとかボルドウィンストリートを自転車で上りきりました!
ニュージーランドは人口より羊が多い国。羊は臆病な生き物ですぐ逃げますが、えさ与えて仲良くなりました(^^)
ニュージーランドには世界中から自転車旅行者がたくさんきますが、こんなユニークな自転車で旅行してるカップルがいました!
まさに二人三脚ですね!
バイクツーリング
バイクはそれはそれは大学生時代から乗っていて、友人と2人でキャンプ道具一式積んで、ツーリングしてきました。
さて、私のバイクはどっちでしょう?(ヒント:ボロイ)
ニュージーランド自転車旅行のときにバイクに乗りたくなって、ハーレーを数時間レンタルしちゃいました!
雄大なニュージーランドの大地をハーレーで走るのは最高に気持ちよかったです!!!!
車中泊
愛車のエクストレイルで何度も車中泊を経験
エクストレイルは後部座席倒せばまったいらになるので、車中泊に最適です。
しかも、悪路もOK、燃費もリッター10kmくらいとまずまず。
アウトドア好きにおすすめの一台です。
最後に
野外での宿泊経験を重ね、自然の中で過ごす素晴らしさ、堅牢な家で過ごす素晴らしさ、どちらも感じられるようになりました。
安心して過ごせる堅牢な家も、絶え間なく変遷する磨かれた自然も、共に人間が求める環境なのかもしれません。
今日も、夜が明ける
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆