「おすすめの寝袋ってどれですか?」
と良く聞かれるのですが、
「どのような使い方するんですか?登山、キャンプ、バイクツーリングなど使い方によって最適なものが違いますよ。そして、使う時期や場所によって必要な保温力も変わってきます。」
と回答しています。
例えば、登山では極力荷物を小さく軽くしなければならないので、高価にはなりますが必然的にマミー型のダウン寝袋になることが多いです。
しかし、車移動のキャンプなら、積載量にゆとりがあるので安価な封筒型の化学繊維の寝袋で十分です。
保温力に関しては、夏の2000m級の高山で使うなら一桁台の気温でも快適に寝れる保温力の寝袋が必要ですし、夏のキャンプしか使わないならはっきり言って薄いペラペラの封筒型寝袋でも十分です。
結局、おすすめできる寝袋は、その人の使い方によって変わることになります。
そして、おすすめの寝袋メーカーは・・・
ズバリ
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封筒型なら「コールマン」
マミー型なら「モンベル」か永久保障付きの「ナンガ」
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です!!!
まさに王道ですね。
コールマンはしっかりとした作りの割りに値段が安いです。(特にインターネットで買うと安い)
モンベルは、多くのスタッフやお客さんの話をいろいろ聞いてきましたが、「モンベルは寝心地がよい」とよく聞きます。
他にもイスカやナンガ、コールマン、ロゴスなどなどたくさんのメーカーがあります。
ざっくりメーカーの特徴を書くと
コールマンやロゴスは、ファミリーキャンプ向けの寝袋が多いです。
モンベルやイスカやナンガは、キャンプでも登山でも使える寝袋です。
寝袋の形による特徴をまとめてみました。
☆寝袋の形による特徴
寝袋の形 | 良いところ | いまいちなところ |
封筒型 |
•普段使用する布団に近い •寝ているときの圧迫感があまりない •価格が安いものが多い •家族単位で使うには便利 |
•重量が重い |
マミー型 | •コンパクトに収納できる •重量が軽い •寒冷地に向いている(体との密着度が強いため) |
•寝ているときの圧迫感が少しある |
☆中綿の材料による違い
中綿の材料 | 良いところ | いまいちなところ |
化学繊維 |
•普通に洗濯できる |
•ダウンに比べて重い(約2倍) |
ダウン |
•化学繊維に比べて軽い(約半分) |
•洗濯に専用洗剤が必要 •濡れに弱い(濡れると膨らまない) •化学繊維に比べて値段が高い(約2倍) •自宅での保管時にある程度ダウンを膨らます 必要がある (購入時についてくる巾着袋に入れるなど) •保管状態が悪いとダウンにカビ生える |
☆こんな使い方をする方には、ダウンの寝袋がオススメ!
・バックパッカーとして旅行する人
・登山でテントや山小屋に泊まる人
・自転車旅行をする人
・バイク旅行をする人
・ダウンのふかふか感が好きな人
☆こんな使い方をする方には、ダウンの化学繊維がオススメ!
・スキーやスノーボードへ行く際に、車の中で寝る人
・とにかく購入費用を抑えたい人
・車で移動するキャンプ旅行など、積載量にあまり制限がない人
以上の説明で、使い方によって選ぶ寝袋が変わることがわかっていただけたとおもいます。
封筒型、マミー型それぞれの良さがあるので、用途に合わせて寝袋を選んぶとよいと思いますよ(^^)
ただ、忘れてはならないのは
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使用温度にあった寝袋を選ぶ
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ことです。
これはとってもとってもとっても重要です。
いざアウトドアフィールドへ行って、寒くて寝れない状況になるのは避けたいですよね。
使用温度にあった寝袋を選ぶには、最低気温が何度の状況で使うのかを明確にする必要があります。
最低気温が5℃のところでキャンプするのに、保温力が10℃の寝袋をもっていくと寒くてねれなくなるかも。。。
具体的な寝袋選びは、それぞれの大手ネットショップの人気寝袋ランキングをチェックして参考にしてみるといいかもしれません。
大手通販サイトの[寝袋・シュラフ本体]人気・売れ筋ランキング
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寝袋の寿命はとても
寝袋の寿命はとても長く、1度購入するとかなり使い続けることになります。
ぜひ、「これを買ってよかった!」と思える寝袋を選んでくださいね♪
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆