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【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

<2025年更新!>手持ちのナルゲンボトル500mlと1000mlに熱湯を入れて、寝袋に入れた時の温度変化を測定してみました。

IMGP7191 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

著者PROFILE

運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール

目次

実験の目的

お湯の量が多ければ、その分温かくなるのは、皆さん知っての通りです。

この感覚的なものを数値化してみたい!、そんな想いから温度計を使って測定してみました。

実験に使用した物

RC-5 USB温度データーロガー

IMGP7245 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

■スペック

  • 測定温度範囲:-30°C~+70°C;
  • 温度最小表示:0.1°C
  • 記録容量:32000ポイント(MAX)
  • 測定精度:±0.5 °C(-20℃~+40℃); ほか、+1 ℃
  • 記録時間間隔:10秒~24時間
  • 防水:IP67
  • センサー:内部NTC熱抵抗
  • 電源:リチウム電池(CR2032)×1個(付属)
  • サイズ:84×34×14mm
  • 重量:30g

RC-5 USB温度データーロガーは、温度計で、専用ソフトで指定した時間間隔の温度を32000ポイントまで内部に記録することができる温度測定器です。測定温度範囲:-30°C~+70°Cのため、沸騰した直後のお湯ではなく、沸騰する手前のお湯をナルゲンボトルに入れました。

ナルゲン トライタンボトル 500ml&1000ml

IMGP7191 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

■スペック

  • 耐熱温度:本体/100℃、キャップ/120℃
  • 耐冷温度:本体/-20℃、キャップ/0℃

登山用のクリアボトルとして人気のナルゲンのトライタンボトルの500mlと1000mlボトルを使用しました。耐熱性は100℃あるため、熱湯にも耐えられます。

モンベル U.L.スーパースパイラルダウンハガー#2(現在ダウンハガー800 #2)

IMGP6953 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

私が購入した当時は、U.L.スーパースパイラルダウンハガー#2という名前だった、800FPグースダウンを使用したモンベルの山岳用の寝袋です。その後一部リニューアル&名前変更で、ダウンハガー800 #2となっています。当時のカタログで快適睡眠温度が-4℃、3.5シーズン対応の保温力があります。ただ、購入して数年経過&何度も使用してきているため、保温力は多少低下していると思います。

温泉タオル&ジップロックL

IMGP7084 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

お湯を入れたナルゲンボトルをグルグル巻くための温泉タオルとそれを入れるジップロックLを2セット用意。

実験の手順

  1. 自宅にて、ナルゲンボトル500mlと1000mlにお湯を入れる
  2. お湯を入れたナルゲンボトルに、タオルを巻きつける時、温度計(RC-5 USB温度データーロガー)を挟み込む(もちろん同じ挟み込み方で)
  3. それぞれをジップロックLに入れる
  4. 事前に広げておいた寝袋(U.L.スーパースパイラルダウンハガー#2)に、それぞれの熱が影響しあわないように離して(足元と胸側)入れる
  5. そのまま1日以上放置する(室内で測定、室温はおよそ25℃前後)
  6. お湯が冷めた頃に、温度計を取り出し、測定結果をパソコンで確認

測定結果まとめ

yutanpo ondo1 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化

温度計(RC-5 USB温度データーロガー)は、1分毎にログを取るように設定しましたが、ログデータそのままだと温度計が温まるまでの時間やデータポイント数が多すぎ、グラフがわかりにくいため、測定開始から1時間毎のデータのみ抽出し、上のグラフにしました。

山で就寝する時間は、長くても22時~翌朝6時ぐらいの長くとも8時間程度です。

ナルゲン湯たんぽ500mlの場合は、6時間後には約50℃まで温度が低下し、8時間後には約46℃になっています。今までのテント泊の経験から、500mlの湯たんぽでは、朝方にはほとんど常温になっていることはわかっていましたが、室温での実験結果からもそう読み取れます。

ナルゲン湯たんぽ1000mlの場合、6時間後は約60℃、8時間後は約56℃でした。この温度はまだ体に触れて十分温かいと感じられる温度です。朝方まで温かい湯たんぽを期待するなら、お湯が1000ml程度あったほうが良いことがわかります。

面白いのが、500mlと1000mlの温度差です。ほぼ温度差は10℃のまま推移しています。ここにはデータを掲載していませんが、12時間後まで10℃の温度差は続き、その後徐々にゆっくりと差が縮まっていきます。

まとめ

今回の実験は、寝袋の外気温が安定した室内で行いました。山でのテント泊は朝方は冷え込み、湯たんぽが足に押されて湯たんぽ周囲の寝袋のロフト低下が想定されますから、今回の実験結果より温度が下がると思います。

mt 【実験】熱湯を入れたナルゲンボトル500mlと1000mlを寝袋に入れた時の温度変化はどうなる?

経験上、テント泊での湯たんぽは1リットル以上がおすすめで、1.5リットルぐらいでもいいかな、と実感しています。

今回の実験で、いままで感覚的な内容を厳密とは言えませんが数値化できて、個人的にスッキリしています(笑)

参考リンク

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