年配のお客さまがシルクのTシャツを手にとって、商品をじーっと見ていました。
もしかして、サイズが自分に合うかどうかわからなくて悩んでいるのかと思って、
「試着できますよ?」
と声をかけると、
「まえにMサイズを買ったんだけど、今度はLサイズを買ってみようかと思ってるんだよ。実はね、私は重度の帯状疱疹なんだ。化学繊維のTシャツを着ると痛くてね。シルクのTシャツを着るとあまり痛くないんだ。」
と言われた。
帯状疱疹は私の母も発症したことがあるが、ものすごく痛いと聞いていたこともあり、
お客さまの話を聞いて、とても痛々しいと感じた。
私が「お大事にしてください。」と言ったら、
年配のお客さまが「ありがとう。」といって商品をもってレジへ行かれた。
アウトドア用品はいろいろな用途のお客さまの役にたっているんだとしみじみ感じた。