アウトドア活動中において、熊と遭遇した際に生命を守る熊撃退スプレーは、最も信頼される武器の一つです。本記事では、最強の熊撃退スプレーを含む市場で人気の10製品を、最大射程、連続噴射時間、重量、サイズ、使用期限、価格などの観点から徹底比較しました。ヒグマやツキノワグマ対応モデルをはじめ、携行性とコストパフォーマンスに優れた製品まで幅広く紹介し、それぞれの使用シーンに適した選び方を解説しています。


熊撃退スプレーは、トウガラシ由来のカプサイシノイドを高濃度で含む噴霧剤で、熊と遭遇した際に霧状の刺激ミストを数秒間噴射し、熊の目・鼻・喉を刺激して退避の時間を作る道具です。
熊撃退スプレーの使い方
(出典:Yellowstone National Park)



日本で流通している熊撃退スプレーの多くは米国からの輸入品で『ヒグマ&ツキノワグマ対応』と『ツキノワグマのみ』の2種類に大別できます。
熊撃退スプレーは、射程距離と連続噴射時間が長いものほど価格が高くなります。様々な製品がありますので、熊との遭遇リスクを踏まえて選択することができます。
2025/09/24追記



日本の熊対策の専門家の方が「熊スプレーはEPAが認可した製品、もしくはそれに準ずるものを選んでほしい」との注意喚起もなされています。(※以下の抜粋文をご参照)
「クマスプレーもどき」を専門家も危惧(2025/9/21)
以下、Yahooのニュース記事の引用になります。
■「クマスプレーもどき」を専門家も危惧
実はいま、クマの撃退効果がないとみられる「クマスプレーもどき」が、ネット通販や実店舗で複数売られている。記者が提示された商品もそのひとつだ。
「クマ用に作られていない『クマスプレー』が広まれば、効果を信じて使用した人が、最悪、命の危険にさらされかねない。非常に危険です」
そう指摘するのは、ヒグマ学習センター代表の前田菜穂子さんだ。
前田さんは、学芸員として「のぼりべつクマ牧場」の博物館(北海道登別市)に勤めていた際、ヒグマの撃退方法について研究を重ねた人物だ。1986年、世界で初めて商品化されたクマスプレー「カウンターアソールト」の開発にも寄与した。当時、前田さんは日本のクマにも効果があるか、試作品で実験した。
■米国には「クマスプレー」の製品基準
「煙が出るくらいの濃塩酸を置く、火柱で脅すなど、20種類ほどの方法を試しましたが、ヒグマは逃げなかった。ところが、カウンターアソールトを噴射すると、一発で逃げ去った」(前田さん)
噴射成分のカプサイシンが感覚神経に作用すると、猛烈な痛みを生じる。メーカーは、人に付着しても皮膚に炎症を起こしたり、失明したりするなどの健康被害はもたらさないとしてきたが、前田さんは念のために自らを実験台にした。
「顔面に吹き付けると、息が詰まるほどの痛みでうずくまりました。目も開けられない。でも60分たったら、痛みは消え、普通に行動できました」(同)
米国では、カウンターアソールトの誕生後、環境保護局(EPA)が「クマスプレー」の製品基準を設けたという。催涙スプレーを「クマスプレー」と称して販売することも法律で禁止されている。
■手のひらサイズはありえない
催涙スプレーとクマスプレーの違いは何か。メーカーのホームページによると、どちらもカプサイシンを主成分としているが、仕様が異なるという。
対人用の催涙スプレーは、射程は5メートルほどで、液状のカプサイシンが真っすぐに飛ぶように設計されているものが一般的だ。噴射した液体が暴漢以外の人に当たるのを避けるためだ。カプサイシンの濃度も1%前後に抑えられている。
クマスプレーのカプサイシン濃度は、EPAの上限基準2%の製品が多い。噴射すると、霧状のカプサイシンが拡散しながら飛ぶ。慌てるなどして狙いが不正確であってもクマの顔面に当たりやすくするためだ。
EPAの基準では、射程は7メートル60センチ以上、噴射時間は6秒以上。十分な飛距離と噴射時間を確保するため、内容物は225グラム以上でなければならない。
この容量を確保すると、スプレー缶は500ミリリットルのペットボトルよりもひと回りほど小さなサイズになる。つまり、米国の基準では「手のひらサイズのクマスプレー」など存在しないのだ。
■クマスプレーに関する規制が日本にない
だが、日本は違う。
「クマスプレーに関する規制は今のところ日本にはありません。米国で催涙スプレーとして販売されている製品を、日本に輸入して、クマスプレーとして売っても違法ではない。こうした製品が野放し状態なのです」(同)
実際、国内では10年以上前から、クマに対する効果が不明な「クマスプレー」と称する商品が販売されてきた。急増したのは、年間で219人(うち6人死亡)ものクマによる人身被害が発生した2023年度以降だという。
「クマ被害がクローズアップされ、クマスプレーの需要が高くなった。それを商機ととらえ、販売業者が増えたのでしょう」(同)
■事故の同行者所持は「催涙スプレー」
Amazonなどネット通販サイトで「クマスプレー」を検索すると、数十種類の商品が表示される。多くは外国製で、特に米国製が目立つ。複数の関係者によると、8月14日に北海道・知床の羅臼岳で下山中の男性がヒグマに襲われて亡くなる事故が起きた際、同行していた友人が所持していた製品もその一つだという。
この製品は、米国では「催涙スプレー」として販売されているが、8月21日に知床財団が出した調査速報によると、国内では「クマスプレー」とうたわれて販売されていた。
報告書には「ヒグマに対応した製品ではない」とも記されている。
「この製品の商品説明に『ツキノワグマ専用』と書かれているからです。しかし、ツキノワグマに本当に効くのか。サイトには何の根拠も示されていない。おそらく、ヒグマとツキノワグマ、どちらに対しても効果は実証されていないと思われます」(関係者)
■商品説明に「誤解を与える記述」と専門家
以前からこの製品は、クマ研究者らの間では知られてきた。商品説明にはなぜか、「米国産のベアスプレーは日本国内ではエゾヒグマ専用のスプレーですのでクロクマ(ツキノワグマ)には催涙剤(カプサイシン)濃度が強烈すぎて使用不可」「万一でも使用すると極度の対人間恐怖症となり人間を襲うようになる」などと記されている。
日ごろからクマスプレーを携帯して調査に当たる研究者の目には、この説明書きは消費者に誤解を与え、クマスプレーを持つのを躊躇させかねない記述と映る。
■選ぶならEPA認可製品を
カウンターアソールトの輸入代理店、有限会社アウトバックの藤村正樹代表取締役は、「クマスプレーはEPAが認可した製品、もしくはそれに準ずるものを選んでほしい」と訴える。
具体的には「Counter Assault」「Frontiersman」「Griz Guard」「Guard Alaska」「UDAP」などのブランドだ。国産では「熊一目散」(バイオ科学・徳島県阿南市)がEPAの性能ガイドラインに準拠して設計されている。
記事のポイント
- 最強の熊撃退スプレーを含む9製品の比較表
- 最強の熊撃退スプレーはこれ!
- 人気・売れ筋ランキング@熊撃退スプレー
- 熊撃退スプレーのよくある質問


経歴:北海道出身、登山歴15年以上。関東の大型の登山用品店で約4年間の勤務を経験。最近はヒグマやツキノワグマの対策用品の調査・研究にも注力。 名前:Masaki T
最強の熊撃退スプレーを含む10製品のスペック比較表


製品名・特徴 ①連続噴射時間 ②噴射距離 ③全重量 ④内容量 ⑤サイズ(直径×全長) ⑥対象動物 ⑦使用期限 | |
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![]() ![]() | カウンターアソールト CA290(ストロンガー) 『EPA認可の熊スプレー』 国内実績と性能から熊スプレー最強。 連続噴射時間、噴射距離、内容量すべてがTOPクラス。価格は高い。米国製。 積極的に熊生息地へ行く方、非常に熊遭遇リスクが高い地域にいる方向け。 ①約8秒 ②約12m ③約380g ④約290g ⑤φ59 mm× 215 mm ⑥ヒグマ&ツキノワグマ ⑦約4年 詳しい解説 (噴射動画など) | 最強
![]() ![]() | カウンターアソールト CA230 『EPA認可の熊スプレー』 信頼のブランド製。CA290よりスペック少し劣るがコンパクトに。価格は高い。米国製。 万が一の熊対応用など。 ①約7秒 ②約9.6m ③約290g ④約230g ⑤φ53 mm× 215 mm ⑥ヒグマ&ツキノワグマ ⑦約4年 詳しい解説 (噴射動画など) |
![]() ![]() | フロンティアーズマン ベアスプレー 272mL 『EPA認可の熊スプレー』 実はアメリカamazonで人気No.1の熊スプレー!人気・実績共に高い。米国セイバー社製。ホルスター付き。 積極的に熊生息地へ行く方、非常に熊遭遇リスクが高い地域にいる方かつ、カウンターアソールト ストロンガーとほぼ同等の製品をより安価で購入したい方。 ①約7 - 8秒 ②約12m ③約345g ④約272g ⑤φ53mm × 240mm ⑥ヒグマ&ツキノワグマ ⑦約4年 詳しい解説(噴射動画など) | アメリカ人気No.1
![]() ![]() | フロンティアーズマン ベアスプレー 234mL 『EPA認可の熊スプレー』 234mLは272mLより容量少なくサイズもコンパクト。でも射程距離は同じ12m!ホルスター付き。 万が一の熊対応用で、噴射距離とコンパクト性を両立したい方。 ①約6 - 7秒 ②約12m ③約304g ④約234g ⑤Φ5.3cm × 22cm ⑥ヒグマ&ツキノワグマ ⑦約4年 詳しい解説 (噴射動画など) |
![]() ![]() | UDAP 12HP 『EPA認可の熊スプレー』 アメリカamazonでも人気上位の米国UDAP社の熊スプレー。ヒグマ対応ながら、日本での実売価格が他ブランドの約半額で日本でも人気。ホルスター付き。 連続噴射時間は約4秒なので複数回の噴射ミスは避けたい。ヒグマ対応品の中では最安クラス。 ①約4秒 ②約9m ③225g ④ー ⑤φ51mm × 216mm ⑥ヒグマ&ツキノワグマ ⑦約4年 詳しい解説(噴射動画など) | 高コスパ
![]() ![]() | 熊一目散(くまいちもくさん) 日本で流通する熊スプレーのほとんどは米国産の中、国産2025年から国産開発・製造のスプレー。バイオ科学株式会社が酪農学園大学の佐藤喜和教授監修のもと開発。米国製と同等の性能。 スペックは米国製のEPA認可スプレーと同等の性能。大きな違いは「日本人が使い慣れたスプレーノズル」「誤噴射防止のキャップ付き」「専用ホルスター付き」です。キャップ付きだと速射性は落ちますが、小枝等の引っかかりによる誤噴射は起きない構造なのが安心。価格は少し高め。 ①約10秒 ②約10m ③275g ④280ml ⑤φ53mm × 205mm ⑥ヒグマ&ツキノワグマ ⑦約5年 詳しい解説(噴射動画など) | 国産スプレー
![]() ![]() | ポリスマグナム B-610 米国では対人用の催涙スプレーとして販売されているが、日本の販売代理店ではツキノワグマ対応と記載。全国の国公立機関や自治体で正式に採用との記載あり。噴射時間が約8秒と長く安心感がある。 個人的にはこの価格なら、より射程距離の長いヒグマ対応のスプレーでもいいかも?と思った。 ①約8秒 ②約6m ③440g ④250g ⑤φ54 mm× 235 mm ⑥ツキノワグマ ⑦約4年 |
![]() ![]() | ポリスマグナム B-609 米国では対人用の催涙スプレーとして販売されているが、日本の販売代理店ではツキノワグマ対応と記載。全国の国公立機関や自治体で正式に採用との記載あり。 コンパクトなので携帯性は優れるが、連続噴射時間は約2.5秒。一発勝負的な感じか。 ①約2~2.5秒 ②約5m ③163g ④105g ⑤φ38 mm × 172 mm ⑥ツキノワグマ ⑦3~5年 |
![]() ![]() | ペッパージェット TW-1000(63ml) 非常にコンパクトだが、水鉄砲のようにピューっと飛ぶため、かなりの狙い撃ちが必要。熊が接近しても落ち着いて狙い撃ちできる方向け。 ある意味、高難易度スプレー。 ①— ②— ③100g ④63g ⑤φ35 mm× 122 mm ⑥熊など野生動物 ⑦約2年 |
![]() ![]() | ペッパージェット TW-1000(40ml) 63mlよりさらに容量少なく、無いよりはいいレベルかも。 ①— ②— ③50g ④40g ⑤φ35 mm× 105 mm ⑥熊など野生動物 ⑦約2年 |
※「—」は公式情報未掲載の項目を示します。
出典:
- ペッパージェット TW-1000(40ml/63ml)…TW1000 公式サイト tw1000.com
- UDAP 12HP…UDAP Industries 公式サイト UDAP
- カウンターアソールト CA230…Counter Assault 公式サイト Counter Assault
- カウンターアソールト CA290…公式ホルスター付き製品ページ Gear Up For Outdoors
- フロンティアーズマン ベアスプレー…Montbell America 公式サイト モンベル
- ポリスマグナム B-610/B-609… Amazon
よくある質問&注意事項
「ヒグマ対応」と「ツキノワグマのみ対応」は何が違うの??


ツキノワグマのみ対応の熊撃退スプレーより、ヒグマ対応のスプレーの方が内容物の容量が多く、射程距離も長く、撃退させる成分(カプサイシン)の濃度も高く、すべてが強力になっています。



ヒグマ対応のスプレーは本州のツキノワグマにも対応しますが、ツキノワグマのみ対応スプレーはヒグマへの効果は保証されていませんのでご注意ください。
ホルスターは必要???


バッタリ熊と遭遇した時に速射するには熊撃退スプレー本体に加えてホルスター(スプレーを入れてベルトに装着するケース)が必要です。
各メーカー毎にそれぞれの形状にあったホルスターも販売されています。
以下、ホルスターから速射している動画です。
対人はバツ!誤発射にも要注意!(新幹線で誤噴射で書類送検)


熊撃退スプレーは、対人の催涙スプレーより数倍も強力なため、万が一、人間に使用すると完治しがたい健康リスクを負う可能性があると言われています。
誤発射にも要注意です。
2023年に東海道新幹線(浜松駅)で登山帰りの男性のバッグが衝撃で噴射し乗客2人が病院搬送された事例があります。当該列車が運転打ち切りになり、他の新幹線にも遅れが生じ、約3万9000人に影響し、男性は過失傷害の疑いで書類送検されました。



熊スプレーはネットで気軽に購入できますが扱いには最新の注意が必要です。
なぜ日本で購入できる熊スプレーはアメリカ(米国)製が多いの?


北米は世界最大級のクマ生息域(黒クマは北米全域に60〜90万頭、グリズリー(ヒグマの亜種)は米国北西部〜カナダ)で、山岳地帯・国立公園の利用者が多く、熊対策需要が継続的にあります。公的機関により、登山者・ハイカーにベアスプレー携行を明確に推奨されており、一定の市場規模があります。



カナダほかでも生産・販売はありますが、ブランドの中核(Counter Assault、UDAP、Frontiersman(セイバー社)等)は米国で、規格・研究・市場規模が北米に偏在していることが“米国製が多い”主因です。
最強の熊撃退スプレーはこれ!


カウンターアソールト CA290(最強)







スペック的にも実績的にもカウンターアソールト CA290が最強の熊撃退スプレーだと思います!
最大射程約40ft(約12m)のロングレンジ噴射
他社製品と比べて最長クラスの射程を実現。遠距離からでも確実にベアアタックを阻止できます 。
約8秒間の連続噴射
フルボリュームで長時間噴射できるため、複数回の追撃にも余裕をもって対応可能です。
2%高濃度カプサイシン配合(OC+カプサイシノイド)
法律で許容される最大濃度の刺激成分を使用し、一噴霧で強力にベアをひるませます。
EPA登録第1号ベアスプレー
アメリカ環境保護庁(EPA)によるAIM法(American Innovation and Manufacturing Act)基準をクリアした公的登録製品です。
オールベア対応
グリズリーベア(ヒグマ)、ブラックベア(ツキノワグマ)、ホッキョクグマなど、すべてのクマ種に対して効果を発揮します。
グリズリー遭遇サバイバーとモンタナ大学共同開発
実際の野生下での遭遇経験を持つ開発者チームによる設計で、山岳ガイドやプロハンターにも支持されています。
付属ナイロンホルスター(ベルト/バックパック装着可)
片手ですぐ取り出せるホルスター付き。緊急時にもスムーズにアクセスできます
高速度コーン状噴霧(約3,000,000 Scoville Heat Units)
高速で拡散しつつも、狙ったポイントに集中して届く霧状噴射が可能です
アルミ合金製耐久ボトル+グローインザダーク安全クリップ
耐腐食・耐衝撃性に優れたボトルと、暗闇でも位置が分かる安全クリップで、過酷な環境下でも安心して携行できます
環境配慮型推進剤
オゾン層破壊物質を含まないエコフレンドリー仕様。森や水場への影響を最小限に抑えています
おそらく日本で最も歴史のある熊撃退スプレーといえば「カウンターアソールト」です。
カウンターアソールトにはスタンダード(CA230)とストロング(CA290)の2種類あり、ストロングは射程距離も噴射時間も長くヒグマにも対応しています。



長年の実績や信頼性から北海道でヒグマ生息地に積極的に入るような調査員・研究者・メディアの撮影・写真家などはカウンターアソールトの使用率が高いと言われています。
気になる点は、他の熊スプレーよりも高額なこと。そのため売れ筋ではありません。熊の遭遇リスクが高い仕事向けだと思います。
下位モデルのCA230の動画です
カウンターアソールト
CA290(ストロンガー)
amazon・楽天の口コミ
- ■熊と遭遇。:以前、タケノコ取りで熊と遭遇し撃退スプレーで4回撃退しました。
- ■イノシシ・サルにも効果あり!! 助かった:静岡県東部に住んでいます。山菜やたけのこをとりに山に入っています。ときおり、サルやイノシシ・鹿に遭遇します。ツキノワグマが怖いので、カウンターアソールトを購入し持っていました。今月にはいり、山に入った年配の方がイノシシに威嚇されたり、サルにおにぎりを取られたとの話がありました。このような点も含め山に入っていましたが、山の中腹部において藪から物音が聞こえたと思ったら猪が飛び出してきて、こちらを威嚇してきました。山菜を持っているため狙っているのかはわかりませんが、対峙してしまいました。結構大きく、突っ込まれたら怪我・転落のおそれがあるためやむを得ず使用しました。(3.5M程)結果は叫び声を上げて逃げていきました。私自身も手がチクチク・ヒリヒリしました。(おそらく飛沫が付いたと思います。)サルでは、山に開けた場所があり、そこで昼食を取っていたとき、サルが現れました。おそらく人間が餌を与えたのか、味を知っているようで、ウロウロしながら様子を見たり、大胆な個体は牙をだしてコチラを威嚇していました。集団できていて、危険を感じました。(伝染病などのおそれもあります。)安全確保のため牙をむく個体に向かい噴射しました。人間と近いのかうずくまり悶えていました。すみやかにその場を安全に退避することができました。動物全般に効くようなので持っていて損はありません。お守りです。非常に有効かとおもいます。ちなみにアルデという販売者は有効期限をホームページにて掲載してくれているので、安心して買えますよ。ホルスターセットも便利です。
- ■安心感!:旧品が有効期限切れになったので入れ替えのため購入。熊に対して使用したことは無いが、登山道の真ん中で座り込んで牙を見せて凄んでいる猿に向けて6メートルくらいの距離から発射したことがあり、自らもむせたが、一発撃退できたことがある。持っているだけで安心感が生まれる。熊さんにはお逢いしたくないから、鈴・笛・爆竹で騒々しくしてご退散頂くように心がけている。
- ■山歩きには欠かせません!:ヒグマ、ツキノワグマ対策で、北海道、東北、関東などでの源流釣りに長年、携行しています。3機目になりました。
- ■保険として:昨年ウナキベツ川から知床岳から岬までの計画で装備しました。海岸を歩いているとちぎれた白い後足が落ちている。ウナキベツ川から登り始めると踏み跡に巨大なできたてウンチ。本州の山では使ったことのない熊鈴をぶら下げるが心許ない。相棒と交互にホイッスルを鳴らしながら歩く。獣臭を感じて熊撃退スプレーを安全ピンを抜いて持ち歩く。稜線の幕場では一夜明けるとテントを中心に半径8メートの円を描くようにウンチがちびちびされている。山から下りてオショロコマを釣って遊んでいると番屋のお兄さんに「この時期山に何泊もするなんて信じられない。」「昨日も親子熊がでた。」「先日は留守にした番屋の犬が熊に尻尾を残して食われた。」「え、それって白い犬ですか。」「何で分かった?」それでも欲をかいて、もう少し上流ならもっと釣れるだろうと。番屋横から少し入った沢の岩場に湯気の立つウンチを見つけて退散しました。少し見晴らしのいいところにはもれなく熊のウンチがついてきます。安全ピンを留めている黄色いバンドは切らすに抜けます。山には入る前に必ず試射をしましょう。その反動に驚きます。試射を終えたらまたバンドを嵌めて安全ピンの脱落を防止します。ホルダーも妙に高額ですが、すぐ取り出せて、かつ保護にも成り実用的だともいます。飛行機には機内持ち込みはもちろんカーゴスペースへの手荷物としても持ち込めません。燃料とともに宿泊施設、予約した個人タクシーに先に送るのがベストです。初日が宿の場合は全装備を送ってしまうのも一手です。キジ撃ちも考えて一人一本装備することをお勧めします。使用期限スリーシーズンは短すぎ、保険にしても高額なので星四つ。




人気・売れ筋ランキング@熊撃退スプレー



人気・売れ筋の熊撃退スプレーは、性能と価格のバランスがとれたコスパの良いスプレーです。
人気No1|ポリスマグナム B-609


ポリスマグナム B-609 は、日本国内向けに開発された携帯性に優れた中型の熊撃退スプレーです。主にツキノワグマ対策を想定しており、山歩きや林業、林道沿いのアウトドア活動での万一の遭遇に備えるアイテムとして広く支持されています。
主なスペック
・内容量:105g
・本体サイズ:直径38mm × 全長172mm
・本体重量:163g
・噴射方式:霧状ジェット噴射(0.5秒×4~5回)
・噴射距離:約5m
・催涙成分濃度:約180,000 SHU
・推進剤:窒素(N₂)、内圧0.78~0.80MPa
・使用期限:残有効期限3年以上の製品を出荷
・認定規格:JSDPA(日本セルフディフェンス用品協会)認定
特徴・おすすめポイント
・コンパクト設計でバックパックや腰ベルトへの装着が容易
・ジェット噴射により風の影響を受けにくく的確にクマを牽制
・安全ロック機構付きで誤噴射を防止
・専用ナイロンホルスター(オプション)で素早い取り出しが可能
・ツキノワグマ以外の危険動物(イノシシ、野犬、サルなど)にも対応
・国産JSDPA認定品ならではの厳格な品質管理


使用上の注意
・本州以南のツキノワグマ対策向けモデルです。ヒグマ(北海道)には別仕様品を推奨します
・直射日光や高温下での保管は避け、定期的に有効期限を確認してください
・使用後はキャップを確実に閉め、冷暗所で保管することをおすすめします



実売価格が6千円代でコンパクトで軽量なため、アマゾンで非常に売れている人気の熊撃退スプレーです。万が一の護身用という感じですね。レビュー件数が900件以上あります。
amazon・楽天の口コミ
- 対ツキノワグマの保険:登山用に保険で買っときました。大きいサイズは保険の割にはでかすぎて邪魔になりそうなので、こちらのサイズを選択。量が心許ないですが、無いよりは安心です。
- コンパクト:ツキノワグマしかいない本州ではこれで十分だと思います。コンパクトなので携帯性抜群です!
- 害獣回避:主に渓流釣り時用に。九州なので熊の心配はありませんが、、過去数回イノシシや野犬とニアミス、または追っかけられてヒヤッとしたことがあります。このような時の野犬等対策に念のため準備しておこうと購入。常に携行するわけではありませんが、主に単独で山奥深い所行くときは持っていくようしてる。勿論使ってないので、効果など評価すべくもないが、万一のために。


人気No2|UDAP 12HP




UDAP Industries社が開発・製造するプレミアムベアスプレーで、ヒグマやツキノワグマなど全クマ種に対応します。Hip Holster(ベルト装着用ホルスター)付きのモデルで、迅速な取り出しと確実な噴射が可能です。



コスパに優れたヒグマ対応の熊撃退スプレーで人気です!
主なスペック
- 内容量:225g(7.9oz)
- 噴射方式:継続的フォグ噴射
- 射程:約9m
- 重量:225g
- 成分濃度:2.0% OC+カプサイシノイド(MC)
- 認証:EPA(米国環境保護庁)登録製品
- 付属品:Camouflage柄Hip Holster
- 容器寸法:約22.9×10.2×5.1cm
特徴・おすすめポイント
- 高い携行性:225gの軽量缶と専用ホルスターで、バックパックやベルトへの装着が容易です。
- ワイドフォグ噴射:約10m先まで届く幅広い霧状噴射により、風の影響を受けにくく効果的に制圧できます。
- 連続噴射対応:必要に応じて連続的に噴射でき、相手が退くまでしっかりとガードします。
- プロ仕様の信頼性:創業者の実体験をもとに設計されており、山岳ガイドやハンターにも支持されています。
- 全クマ種対応:ヒグマ、ツキノワグマ、ホッキョクグマなど、あらゆるクマ種を想定した性能を備えています。
使用上の注意
- 直射日光や高温下での保管は避け、冷暗所に保管してください。
- 誤噴射を防ぐため、キャップとホルスターは確実に装着してください。
- 有効期限は缶底またはラベルで確認し、期限前に新しい製品へ交換してください。



ヒグマ対応でカウンターアソールトよりも手頃な価格のクマ撃退スプレーです。性能的にはカウンターアソールトより少し劣る程度ですが、価格が約1/2のため結構売れています。



コスパに優れたヒグマ対応の熊撃退スプレーのため、個別記事を作成しました。


人気No3|フロンティアーズマン・ベアスプレー(272mL)


アウトドアブランドのモンベルが取り扱う携帯用の熊撃退スプレーです。ヒグマやツキノワグマを想定し、法令で許容される最高濃度のカプサイシン(OC+カプサイシノイド)を配合。山岳エリアや林間での野生動物遭遇時に、風の影響を受けにくい霧状噴射で確実に威嚇・制御するアイテムです。
主なスペック
- 内容量:272mL/234mL の2サイズ展開
- 連続噴射時間:約7~8秒(272mL)
- 噴射距離:約12m
- 重量:約345g(272mL)
- サイズ:φ53mm×240mm(272mL)
- 成分濃度:約2.0% OC+カプサイシノイド
- 推進剤:オゾン層破壊物質を含まない環境配慮型
- 使用期限:製造から約4年
特徴・おすすめポイント
- 遠距離でも届くロングレンジ噴射
最大約12m先までしっかり届き、近づかれる前に有効射程で威嚇できます。 - 広範囲をカバーするワイドフォグ
風の影響を受けにくいミスト状の噴射で、的確かつムラなく拡散します。 - 持ちやすいスリムボトル設計
φ53mmの径でバックパックのサイドポケットにも収まりやすく、片手操作がスムーズです。 - 専用ナイロンホルスター付き
ベルトやショルダーハーネスに装着でき、緊急時にはワンタッチで取り外し可能。 - 高濃度成分で瞬時に威嚇
法律上限のカプサイシン濃度を使用し、短時間で相手の視界と呼吸を強力に阻害します。
使用上の注意
- 直射日光・高温多湿を避け、冷暗所で保管してください。
- 誤噴射防止のため、安全キャップを必ず装着して携行してください。
- 有効期限前にキャップとボトルの劣化がないか定期確認し、期限切れのものは交換をおすすめします。



最強のカウンターアソールト CA290とほぼ同じスペックの熊撃退スプレーです。CA290よりも実売価格が約1万円も安いためヒグマ対応のガチのが欲しいけどできるだけ予算を抑えたい方向けだと思います。モンベルでも販売されています。
amazon・楽天の口コミ
- 北海道キャンプなどのレジャーに:キャンプなどのレジャー用に購入。買う時には使用期限がわかるものを買いましょう。
- 渓流 釣のお守りに!:熊よけスプレー (安心代)買ってよかったです!『 渓流釣りに絶対に熊に遭遇することは無い! 』最近はそんなことが言えなくなってきています スプレーの要求性能は噴射距離と時間が一番だと思います。このスプレーはクラス 最高みたいです 今では釣行には熊鈴と供に必ず携帯しています
- 想定通りでした。:使用しないことを祈ってますが概ね想定通りのサイズで少し大きめでした。携帯性より機能性(5秒間、10m)を重視して購入しましたから仕方ありません。生産国は米国ですから中国製よりは安心感があります。


熊撃退スプレーのよくある質問
熊が出没による人身被害の多い都道府県はありますか?
環境省の資料によると、2019年~2024年の熊による人身被害件数が多い都道府県トップ5は、北海道、青森県、岩手県、秋田県、新潟県、福島県、長野県がほぼ占めています。
本州はツキノワグマですが、北海道はより巨体のヒグマで気性も荒いと言われています。北海道は地域によってはヒグマ出没が頻度が多く社会問題になっています。


熊鈴と併用すべき?
クマと出会わない対策が第一。鈴・ラジオで存在を知らせ、スプレーは最終手段です。
クマの専門家の方曰く熊鈴の効果は
- 無風の開けた場所で最大300 m。
- 強風・沢音・密林では大幅に減衰。
- 「威嚇」ではなく“こちらの存在を知らせる手段” と割り切る。
と言われています。熊鈴は鈴型ではなく、音の大きなベル型が推奨です。
ただ、過去に人を襲って食べた熊は熊鈴の音を聞くと逆に寄ってくるという話もあり、過去にそういう事件があって解決していない山域では熊鈴は避けたほうが良いという意見もあります。
熊撃退スプレーの成分は何?


主成分はカプサイシンおよび関連カプサイシノイドでOC(Oleoresin Capsicum)と呼ばれます。これらは唐辛子に含まれる辛味成分で、哺乳類の粘膜や眼球のTRPV1受容体を強烈に刺激し、瞬時に痛覚・熱覚を引き起こします。
OCは溶剤(水溶性と油性がある)に溶かされ、ガス(窒素or二酸化炭素or代替フロンなど)と共にスプレー缶に詰めれれています。


最強の熊撃退スプレーはどれですか?





スペック的にも実績的にも「カウンターアソールト CA290」が最強だと思います。詳しくは下記ページをご参照。


売れている人気の熊撃退スプレーはどれですか?





価格が手頃でコンパクトな『ポリスマグナム B-609』が非常に人気です。ただしヒグマは非対応です。詳しくは下記ページをご参照。


カプサイシノイド濃度 が最大で2%なのはなぜですか?
米国環境保護庁(EPA)登録製品では総カプサイシノイド濃度 1〜2% が標準とされています。これは人体に対する非致死性と、野生動物に対する即効的な忌避効果のバランスを取った値であり、2%を超える処方は規制対象となり一般流通しません。


熊に遭遇した時の対処法ってあるの?



約50年クマ研究されてきた日本ツキノワグマ研究所 米田一彦さんの『熊に遭遇した時の対処法』の動画(約35分)が非常に有用です!
冬季は噴射力が落ちる?
気温0 °C付近でガス圧低下が起きる。内ポケット携行で温度を保つと良い。
人間にご誤噴射したらどうなる?


猛獣対策の熊撃退スプレーは対人用の護身用の催涙スプレーの何倍も強力な劇薬です。噴射物が僅かに目に入る・皮膚に付着するだけで数時間の痛みが続くようです
緊急時でも周囲に人がいる状況での使用も最大限の配慮が必要で、安易に噴射して自分にかかって動けなくなった例もあるようです。
誤噴射や被爆による応急処置
- 内容物が目に入った場合:すぐに流水で15分以上やさしく洗眼し、コンタクトレンズは5分以内に取り外す。
- 皮膚や衣服に付着した場合:衣類を脱ぎ、ただちに流水で15分以上洗い流す。
- 症状が改善しない場合は本製品を持参のうえ医療機関を受診する
海外や日本での誤噴射事故も複数件あります。


熊撃退スプレーって本当に必要?
その昔は仕事や研究調査で積極的にクマの生息域に入る方が携行するものでした。ところが近年は里山・市街地にも出没し被害が多くなる年もあり、出没頻度が多い地域では市町村がクマ撃退スプレーを推奨し、補助金がでている地域もあります。




熊に熊撃退スプレーを噴射している動画はありますか?
海外に実際に噴射している様子の動画がありました。熊が木に登ってるのはちょっと怖いですね。
熊スプレーは飛行機で運べますか?
スプレー缶は飛行機で荷物として運べません。例えば、東京から北海道まで行く場合は、熊撃退スプレーは「現地で購入」か「手持ちのスプレーを陸送」が必要になります。
以下の動画で輸送方法について解説されていて、参考になります。
熊撃退スプレーを使えば万が一襲われても助かりますか?
熊の専門家の方は「100%はないけれど90%助かる」と言われています。
過去、業務で9回襲われてますが、通常の5倍~10倍激しく攻撃してきた熊でも熊スプレーで撃退できた(以下の動画をご参照)
熊が近づいてきた時、熊撃退スプレーはどの距離で噴射したらよいですか?
5m~3m程度まで引き付けて噴射するのが推奨、と言われています。熊撃退スプレーのスペックは無風状態での測定値で、現実には風の影響を受けますので、確実に熊に届く距離が5m~3m程度と言われています。
10mだと風で飛ばされて効果がありません。5m,3m,2mと段階的に噴射します。最初の5mの距離での噴射でほとんどの熊が逃げます。
使用期限切れは使える?
刺激成分が劣化し効果が落ちる恐れがあるため推奨されていません。
使用期限の切れた熊撃退スプレーの処分方法は?
万が一用ですので、全く使用せずに使用期限を過ぎるケースがほとんどだと思います。
熊撃退スプレーは劇薬ですので、僅かに成分が目や皮膚に付着するだけで痛みが生じます。安全に処分する方法の動画がモンベルで紹介されていましたので、下記動画をご参考にしてください。


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